資源節約

2013年度より、3R委員会によるグループとしての課題抽出、事例展開のステージを終え、各事業所における目標設定など、各事業所主体の活動を推進しました。また、2013年度からの第四期環境行動計画では、2015年度までに売上高原単位で2012年度比3%の削減をグループ全体の目標として設定しました。

第四期環境行動計画(2013~2015年度)2015年度 目標と結果

2015年度目標

廃棄物の売上高原単位2012年度比3%削減

取り組み

1. 各事業所の全体計画の中に活動を落とし込み、その推進と進捗管理を各事業所の推進組織が行っていく体制で推進

2. CSR部による活動監視・数値分析、および情報共有の推進

2015年度結果

売上高原単位2012年度比19.7%削減

第四期環境行動計画 目標と結果の振り返り

資源の節約

廃棄物の売上高原単位2012年度比3%の削減 ⇒ 19.7%の削減で達成

課題と反省点

資源有効利用率が下がり気味なので、資源有効利用率を上げる必要がある

廃棄物削減への取り組み

取り組みの結果、各拠点で廃棄物処理情報の共有化が進み、複数拠点でゼロエミッション達成に向けての進展が見られました。一方で、東日本大震災の影響により、一部材料において調達の自由度が低くなり、2010年度に比較すると廃棄物が増える結果となりました。今後グループでの展開を強化することなどにより、廃棄物削減の取り組みを進めていきます。

播磨事業所の取り組み

2015年度は、年間の総排出量を340tに抑える目標に対して、実績が283tとなりました。生産高原単位のベースでも、当該年の目標値との比較でマイナス18.4%の改善となっています。(目標値は、2012年度の実績をベースに3年間でマイナス3%の削減という設定をしています。)

2015年度は、脱脂用薬品(IPA)使用量削減、梱包仕様の変更、段ボールの再利用といった施策を行いました。2016年度としては、前年度の施策の継続的な実施に加えて、洗浄用薬品(フッ化アンモニウム)などの薬品使用量削減、製品生産工程での不良率の削減策、木製パレットの使用削減などを推進し、限りある資源の有効活用に努めています。

御殿場事業所の取り組み

播磨事業所同様、目標値は2012年度の実績をベースに3年間でマイナス3%の削減という設定をしています。2015年度は、生産高原単位ベースでの目標値18.9kgに対し実績値は12.3㎏となり、約35%の削減となりました。

要因としては、2014年12月まで御殿場事業所で生産していたランプ生産が播磨事業所へ移転し、今まであったガラス屑や廃液類が大幅に減少したためです。2016年度は2016年7月より建屋ごとの廃棄物量の把握のため置場の再配置を進めており、さらなる廃棄物削減のための追加施策の見極めを行っています。廃棄物のリサイクル率は99.99%(2015年度)で、今後も維持継続を進めていきます。

ランプ回収リサイクルの取り組み

2007年度にスタートした半導体・液晶露光事業用の超高圧UVランプの回収に続き、映画館用のクセノンランプの回収リサイクルの取り組みもスタートしました。クセノンランプには、レアメタルのひとつであるタングステンなどが使われています。回収したランプは、3R活動に基づき、再製品化や社会への還元を行ないます。

クセノンランプ回収リサイクルフロー

「水銀に関する水俣条約」、及び「水銀環境汚染防止法」を踏まえた使用済み水銀添加ランプの適正回収に係る情報は、以下URLをご覧ください。

(一社)日本照明工業会 WEBサイト
http://www.jlma.or.jp/anzen/suigin/index.htm

リサイクルプログラム

2008年の8月に、クリスティU.S.Aではそれまでのリサイクルプログラムを見直し、内容の機能アップを図りました。 この中では、目標達成に向けてその手順をより明確にするため、2種類の新しいドキュメント(容器再生ガイドライン・固形廃棄物処理の手順)を作成し、それを「EMP(Environmental Management Program) No.02」と名付け取り組んできました。その後目標の進捗状況を確認しながら、プログラムの見直しを行い、EMP No.04に取り組んでいます。

この結果、大きく廃棄物量の削減に成功しています。

水の削減

「第三期環境行動計画」より新たにテーマとして加わった項目です。ウシオグループ全サイトの水使用量を分析し、取り組み重要度に応じた対策を講じました。ウシオグループの事業拠点として、水ストレスの高さが懸念される地域としては、中国、フィリピン、アメリカなどがあります。特に水使用量の多かったウシオフィリピンでは、改善策として2011年4月より循環型再利用水に切り替えた結果、グループ全体で35%の改善となっています。ウシオフィリピンでは、その後も循環水の割合を高め、生産高原単位ベースでも水使用量が削減出来る体制づくりを進めています。 2016年3月期の総量で、前年度比で大幅な削減を見込んでいます。

ウシオグループでは、2006年から環境データの収集を環境情報収集システム「ECO-SYS」にてグループ各拠点での効率的な環境データの収集を進めています。2012年からは自動集計のシステムツールを導入し、集計・分析の確実性を高め、グループ全体での水使用量総量の推移に対する分析を定期的に行っています。 また、毎月各拠点からの月次報告数値に対する進捗状況を確認しており、各拠点での何らかの異常値が見つかった場合の確認、及び改善と、施策の好例をグループ各拠点に周知させるなど、グループ全体での改善を継続させています。

異常値発見の一例としては、ある中国の拠点では毎月の水使用量が急に増えた状況をこの分析で確認し、現地との確認で配管の漏水があった事を発見し、是正処置に結び付ける成果を出すことができました。

改善施策の共有としては、下図の通り各グループ各社の情報入力担当者がECOSYS操作画面を立ち上げた時に情報が見やすくなる配慮をしており、グループ各社への啓発に努めています


ウシオフィリピン 水資源使用削減、循環水活用による水リサイクル改善の取組み
当社グループの主力製品である放電灯は、ウシオ電機㈱の播磨事業所のみならず、ランプ生産工場であるウシオフィリピンにおいても近年、生産を増大させています。フィリピンは水不足が懸念される地域と位置付けされており、ウシオフィリピンでも水資源の有効利用は重要な課題と認識しています。主にランプの工程に使用する水の使用において循環水の設備展開を順次行っており、更に2017年度に向けて水圧の改善による目標値を定めています。今後も地域の社会課題を認識した事業発展に努めていきます。

注1:本工場での水使用量はランプの生産量と密接な関係があります。循環水を活用していない2010年度の生産高(金額ベース)と水使用量の対比を0%とした場合に、2011年度以降に比率の変化を%表示する事により、年次でどの位の割合で循環水の活用があるか?についての検証を行った結果を示しています。
注2:2015年度に生産高の金額計算方法に変更がありました。当該年は増産がありましたが生産高数値は横ばいとなり、実質的な活用率は向上しています。

化学物質の削減

化学物質の削減については、2010年度に各拠点の状況について情報収集し、削減する化学物質の選択を行いました。その結果、削減化学物質は電機・電子4団体で推し進めている揮発性有機化合物(VOC)について行うことになりました。2011年度以降、設備の見直しによるVOC使用量の削減を進めています。

播磨事業所の取り組み

播磨事業所では、ランプ製造の工程で起こる大気放出により汚染の懸念があるクロロホルムの使用量削減に取り組んでいます。従来、年約10tの使用となっていたものを使用量管理し、2016年度中に段階的に半減させる予定です。具体的には、密閉された自動設備を活用し、使用時の開口部を小さくする施策を段階的に各ラインに適用することで、現状では、下記のとおりの使用量推移となっています。設備導入は、環境保全に加えて作業者の皮膚への接触をなくし開口部の露出というリスクを回避する、安全面でも有効な方法といえます。

2015年の導入に引き続き、2台目を2016年9月に導入しました。ランプの生産量により実際の削減量には変動がありますが、1台目同様、「密閉化」「自動化」「開口部の面積の縮小」により確実に蒸発量が下がることから、以後の使用量がさらに削減できる見込みです。

クロロホルム使用量の推移

2012年度 2013年度 2014年度 2015年度
8.15t 8.70t 7.00t 6.80t

また、その他の化学物質使用についても代替品の検討などは、適宜行っています。

御殿場事業所の取り組み

御殿場事業所では、配管から流出する化学物質による土壌汚染の懸念があり、配管の二重化、見える化を行ってきました。

2015年度の汚染対策の施策として、廃棄物処理業者に出すアルカリ廃液について今までは手作業で廃液タンクから廃液輸送用容器に入れていたのを直接廃液輸送用容器に入れる仕組みに改善しました。これによりアルカリ廃液による土壌汚染のリスク低減を図りました。

また、2015年2月より新規に事業所で使用される化学物質の申請制度を開始しました。使用開始前に環境への影響や使用、保管及び廃棄で安全管理上の問題がないかなどについて化学物質データシート(SDS)を用いて審査し、問題がない場合は使用許可を出しています。