社長メッセージ

光によるソリューションを提供し、社会的課題を解決、社会と調和した持続的発展を目指します。

光技術を通じ社会的課題の解決に挑戦する

ウシオは1964年の創業以来、新しい光市場を創出していくことを事業の方針として定め、社会の発展を支える産業の最先端で求められる技術や製品を提供し続けてきました。現在では、エレクトロニクス、ビジュアルイメージング、ライフサイエンスの3つの分野を事業領域として捉え、新たな光の可能性を追求しています。

ウシオは、事業の成長とともに社会に貢献していくことが不可欠だと考えています。企業理念に掲げた「優れた製品、新しい研究開発を通じ、進んで社会に貢献すること」は、まさに社会に対するウシオの意志そのものであり、CSR活動の原点でもあります。

光技術を駆使した製品・サービスを通じて、さまざまな社会的課題の解決に挑戦し、持続可能な社会の実現を目指す。それが私たちウシオの使命だと考えています。

事業成長を支える経営基盤としてのCSR活動

ウシオグループでは、2017年5月に3ヵ年の新しい中期経営計画を発表しました。この中期経営計画は今までのローリング型ではなく固定型とし、経営の重要指標を新たに定め、それをステークホルダーにコミットした計画となっています。そして、コンセプトを「次なる飛躍のための基礎固め」としており、前中期経営計画を踏まえた経営課題に挑戦し、施策をやり抜く力を持ち続けることで、目標を確実に達成すべき計画となっています。

新たな成長機会を追求する上での重点分野としては、「映像ソリューション」「固体光源」「EUV※」「光源の新規市場開拓」「メディカル」を位置づけています。既存事業の収益維持・確保に加え、これらの重点分野に全社を挙げて挑戦し、施策を継続的に行う基礎体力と、目標を達成する力の向上を、新しい中期経営計画では推進していきます。

また、グローバリゼーションや市場変化が加速する中で、CSR(企業の社会的責任)が強く問われる時代となっています。ウシオグループは、良き企業市民であり続けるために、環境活動・コンプライアンス・社会貢献などにも真摯に取り組み、コーポレートガバナンスの強化を通じて絶えず経営革新を推進し、企業価値向上に努めています。

具体的には、事業活動におけるCSR的要素をさまざまな角度から検討し、ウシオグループの課題を「ガバナンス」「人」「品質」「環境」「社会」の5つの柱に分類し、具体的な課題解決の取り組みに落とし込んだ「グループCSR行動計画」を策定しています。

事業戦略とCSR課題を融合させ、企業としての発展と社会性向上の両立を目指しています。

※Extreme Ultra-Violet 極端紫外線と呼ばれる非常に短い波長(13.5 nm)の光のこと。EUVを用いた露光技術で、従来技術では難しいより微細な寸法の加工が可能。

事業成長と社会変化に対応し続けてきた「ウシオのCSR」の歴史

ウシオのCSR活動の歴史をさかのぼると、その原点には、ものづくりの精神があります。優れた製品の提供を志す活動や、最近では「IT、ロボット化」によりメーカーとしての責任である「品質」の更なる向上への取り組みを推進しています。同時に、自然に対する負荷低減を図る「環境」への取り組みも積極的に実践してきました。

企業としての成長や、ステークホルダーの期待や社会的責任の高まりとともに、取締役会における透明性の担保や株主との対話といったコーポレートガバナンスの強化や、グループ会社の地域における社会貢献活動、人材育成や働きやすい職場環境の整備など、「ガバナンス」「社会」「人」を軸にした取り組みも積極的に取り組んでいます。

さらにグループとして経営のグローバル化が進んでいくとともに、多様な価値観・背景を持つ人材の協働といったダイバーシティの推進や、世界各国の法規制に対応し環境負荷の軽減を図るグリーン調達基準の制定、国際市場における公平・公正かつ透明性の高い取引などを定めたCSR調達の強化などを通じて、活動内容を充実させてきました。

そして今後、真のグローバル企業として存続していくためには、国際規範に則った人権意識を身に付け、すべての方々の人権をお互いに尊重し合っていかなければならないという認識から、2015年12月、「世界人権宣言」および「国連のビジネスと人権に関する指導原則」への支持を含み入れるかたちで「私たちの行動指針10」の一部を改訂しました。従業員やお取引先さまをはじめとするあらゆるステークホルダーの人権の尊重を指針として掲げるとともに、多様な人材が活躍しイノベーションが促進される企業風土の醸成も図っています。

このようにウシオは、グループの成長や社会の変化に合わせてCSR活動に取り組んできました。さまざまなステークホルダーの皆さまと良好な関係を構築し、新たな価値の創造と提供を行うことにより、進んで社会に貢献する企業でありたいと考え、今後も持続的な取り組みを進めていきます。

「2030年に実現したい社会のビジョン構築」へ向けて

ウシオは、光のイノベーションを通じ「低炭素社会」「資源の節約」「生物多様性の保全」を実現すべく「2020年環境ビジョン」を策定していますが、次のステップとして「CSR」というより広い視点に立ちウシオが実現したい社会の姿を示した「2030年ビジョン」の検討をスタートしています。

現在、「ビジョン構築ワーキンググループ(仮称)」の立ち上げを準備しており、2018年度中の策定を目指しています。

2015年9月、国連で「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択され、世界的な優先課題の解決に向け、企業による積極的な行動が求められるようになりました。「2030年ビジョン」は、SDGsやパリ協定などの目標を見据えて策定していきます。

持続的発展を目指す幅広い取り組み

「人」に対する取り組み強化の一環として、多様な人材による価値創造の実現を目指し、新たなダイバーシティプロジェクトをスタートさせました。経営戦略のひとつと位置づけ、私がオーナーとなり、事業所や部署を超えた多様な社員をプロジェクトメンバーとし、障がい者雇用の促進や女性活躍の推進、キャリア支援、働き方改革などのダイバーシティを推進します。

また、未来のウシオグループをリードする経営者人材の選抜・育成のため、新たに「指名育成諮問委員会」を設置致しました。透明性とアカウンタビリティを担保して進めるために設置したもので、社外取締役を委員長としています。

さらに、従来より推進してきた「環境配慮型製品」「スーパーグリーン製品」(環境配慮型製品の中でも特に優れている製品)について、「安全・安心」の視点を採り入れ、環境への配慮のみならず社会貢献が求められる現状に対応したソリューションとして第五期環境行動計画で展開しています。

ウシオの事業活動において、「光」という強みを生かして社会に貢献できる分野は、注目すべきフィールドです。省エネや廃棄物削減に結びつく産業用固体光源(LED・LDなど)や、次世代植物育成事業を促進させる光ソリューションの提供などが具体例として挙げられます。特にライフサイエンス分野では、アジア各国の認可を受けつつある血液分析装置や皮膚治療器製品などの開発に力を入れ、「光」で人々のQOL向上に寄与する活動を進めています。 これからは体験やサービスを提供する「ソリューションプロバイダ」としての事業活動も強化していきます。

光企業として飛躍するために

環境汚染や食料問題、医療費の高騰や高年齢化など、世界共通の課題がグローバルで進行する中、その解決手段として「光」は大きな可能性を持っています。人々が求める「感動」や「価値」を、光は生み出すことができます。

ウシオの「光企業」としての伝統を自身の力で日々革新し、光のイノベーションを通じて、社会との調和を図りながら、これからも豊かな社会の実現に貢献し、持続的に成長していきたいと思います。

今後も当社の事業活動に対し一層のご理解ご協力を賜りたく、お願い申し上げます。

2017年8月
代表取締役社長
浜島 健爾