オフセット枚葉印刷機用UV-LED乾燥装置の販売を開始 

長距離照射でも高照度・高積算光量を維持

ウシオ電機株式会社(本社:東京都、代表取締役社長 浜島 健爾、以下 ウシオ)は、印刷用UV-LED乾燥装置「UniJetシリーズ(ユニジェット)」の新ラインナップとして、オフセット枚葉印刷機用「UniJet A1220」の販売を、8月1日より開始します。
なお、本製品は7月26日から31日まで東京ビッグサイトで開催されるIGAS2018(ブースNo.3-21)にて、実機展示します。

現在、オフセット枚葉印刷などの商業印刷分野では、TCO※1削減に向け省電力・長寿命が求められており、UV印刷のインキ硬化用光源もランプからLEDに急速に置き換えが進んでいます。しかし、オフセット枚葉印刷の高速処理は、機材(印刷対象物)がバタつくため、光源と機材の間に一定の距離が必要となるものの、従来のLEDでは距離が離れると照度が落ちることから、UVインクの硬化が不十分になるという課題がありました(下図)。

 従来のLED                                  当社のUniJet A1220

 


そこでウシオは、UVランプの開発・製造で培った光学シミュレーションやレンズ設計、独自のLED高密度実装技術を組み合わせることで、照射距離が離れていても高照度・高積算光量※2を維持するUV-LED乾燥装置を開発しました。
これにより、LEDの特長である省電力・長寿命と、ランプと同等の硬化能力の両立を実現しました。

ウシオはこれからも、「光」で印刷業界のTCO削減や品質向上に貢献していきます。
 
※1 Total Cost of Ownershipの略。「総保有コスト」のことで、ある設備などの資産に関する、購入から廃棄までに必要な時間と支出の総計。
※2 UV硬化用インクを硬化させるのに必要な光の量のこと。UV強度×硬化時間または、硬化時間内に必要な光の量を指す。

■主な特長
①長距離照射でも高照度・高積算光量を維持
当社独自の技術により、最大80mmまでの距離で10.5W/㎠の照度を維持。UVインキ硬化で最も重要な高積算光量を確保でき、高生産・高品質な印刷を実現。

② 実用照射距離40mm用、80mm用の2タイプを展開 
お客さまの印刷環境に合わせて選択いただけます。

③ 分割照射が可能(8段階) 
機材の幅に合わせて最適な照射幅を選択いただけます。

④ 無段階調光が可能(10~100%)
印刷スピードに合わせてLED照度を10~100%に調整可能。

■仕様
A1220 WD40mm WD80mm
窓サイズ(mm) 1221.2×56 1221.2×96
幅(mm) 1320
長さ(mm) 100 150
高さ(mm) 105
ピーク照度(W/cm²)
385nm
10.5(WD=40mm)※1  10.5(WD=80mm)※1
※1 当社測定基準による代表値です。

■製品画像