世界初※、レーザではない193nmランプが
ついに登場。193nmを手軽に照射できます。
(※2007年10月30日現在 弊社調べ)
線幅100nm以細の露光技術が求められる現在の半導体製造では、ArF(フッ化アルゴン)エキシマレーザ(発振波長193nm)が主流となっており、さらに、このArFエキシマレーザを応用した液浸リソグラフィは、線幅45nmを実現する上で最も有望視されています。
しかし、レンズとウェーハの間を純水で満たす液浸方式では、ウォーターマーク、マイクロバブル、残渣などによる欠陥、さらに水が浸出して起こるレジストのパターン輪郭の劣化など、さまざまな問題が発生しています。また、対応するレジストや材料の設計には、レジストと流体の相互反応、酸の拡散と浸出、重合体と添加物の混合で生じる分子の異方性など、考慮すべき問題が多く、レジスト・材料メーカーにとって大きな課題となっています。
これらを解決するため、多くのレジスト・材料メーカー、大学などの研究機関では、ArFエキシマレーザを購入し、先端レジストの開発に取り組んでいますが、レーザ自体が高価であること、フッ素ガスボックス等付帯設備が必要なこと、メンテナンスが煩雑であること、照射幅など実験条件の変更が難しいこと、などの理由により柔軟な実験・研究が難しいのが現状です。
そのため、より手軽に193nm光を照射できる実験装置開発の要望が強く、今回、ウシオでは、Arfレーザと同じ波長193nmの発光を実現することで、柔軟な実験・研究開発を可能にしました。
リソグラフィ、レジストの評価、各種検査 など
ランプを使った照射装置なので、レーザーのように煩雑なガス交換は不要です。ガス配管や有毒ガス除外装置も不要です。
定期的なランプ交換のみの簡易なメンテナンス。光軸調整も不要。
ランプと灯具の組み合わせチョイスにより、さまざまな照射エリアに対応できます。
W430mm×H200mm×D150mm、重さ約7kgのコンパクトタイプ
ランプ、ランプハウス、点灯電源(ガス配管・有毒ガス除外装置は不要)
誘電体で構成した発光管の外側には電極が固定され、発光管の中には放電ガスが充填されています。今回発表するArFエキシマランプには、アルゴンとともに低濃度のフッ素が充填されています。
電極に交流の高電圧を印加すると、発光管内で細い針金状の放電プラズマ(誘電体バリア放電)が多数発生します。この放電プラズマは高エネルギーの電子を包含しており、かつ、瞬時に消滅するという特徴を持っています。
この放電プラズマにより、放電ガスの原子が励起されて、瞬間的に励起状態の分子(ArF*:エキシプレックス)となります。このエキシプレックス状態から元の状態(基底状態)に戻るときに、ArFエキシプレックス特有の波長(193nm)を発光します。