反射防止膜(ARコーティング)

antireflection film はんしゃぼうしまく(えーあーるこーてぃんぐ)

解説

反射防止膜(ARコーティング)とは、物質の表面での反射を減少させるために、表面に付けた透明な薄膜のこと。
反射防止膜は、レンズなど光学部品の光透過率向上のため、あるいはテレビやパソコンなどの画面、自動車のフロントガラスなど、ガラス表面での反射により観察者側の風景がガラス表面に映りこんで見にくくなることを防止する(表面反射の防止)ために使われる。

※単層の薄膜では、物質の屈折率をn0, 薄膜の屈折率をn1, 外の媒質の屈折率をn2としたときに、n0>n1>n2(またはn0<n1<n2)の条件で、薄膜の厚さをdとすると、薄膜の光学的厚さn1dが1/4波長のとき、反射率は最小になり、さらに薄膜の屈折率n1=(n0・n21/2の条件を満足するとき、最小反射率の値は0になる。
さらに、完全な反射防止には、多層反射防止膜が用いられる。真空蒸着法などによって作られる。