放射量

radiometric quantity ほうしゃりょう

解説

放射量とは、光放射エネルギーに対して、時間的・空間的な量を組み合せることによって構築される量のこと。
放射量の主な用語として、放射束(radiant flux)、放射強度(radiant flux)(radiant intensity)、放射輝度(radiance)、放射照度(irradiance)などがある。
→付属資料「光と関連する電磁放射の主な用語と記号・単位(各用語の説明)」を参照。

単位時間当たりの光放射エネルギーを「放射束(radiant flux)」と言い、光源を点光源と見なし、その中心を頂点とする微小錐体を考え、そこに含まれる微小放射束を立体角で割ったもの(放射束の立体角密度)を「放射強度(radiant intensity)」と言う。これに対し、有限の面積を有する光源を考える場合には、その単位面積当たりの放射強度を「放射輝度(radiance)」と言い、受光面の単位面積当りに入射する放射束の量を「放射照度(irradiance)」と言う。
このような光放射に関する諸量(放射量)について、物理的に放射を測ることを総称して「放射測定(radiometry)」と言う。

※光放射が人間の視覚に対して与える影響を、波長に対する重みづけ(分光視感効率)として加えたものを「測光量」と言う。
測光量を参照。