メディアファサード

Media Fa?ade めでぃあふぁさーど

解説

メディアファサードとは、建築物や外部構造物の表面に複数の光源モジュールを取り付け、の明るさや色合いに変化をつけたり、光そのものを動かしたりして、動的な画像や映像を表示する照明演出のこと。

メディアとは「ある作用をほかのところに伝達するもの(媒体)」であり、ファサードとは「建築物の前面、(道に接している)表面」である。この2つの言葉が1つになったメディアファサードは、「建物の表面をメディアとして用い、建築物の表面に複数の光源モジュールを取り付け、照明による画像・映像表現」を意味し、プロジェクションマッピングデジタルサイネージとは一線を画している。
プロジェクションマッピングデジタルサイネージを参照。


コンテンツ映像が表示された建物

2009年、ソウル市Seoul Squareビルの外壁(縦78m×横98m)にLEDモジュール(A-deco 3dot)を42,000個設置。ビデオ・コントロール・システムで有名デザイナーのコンテンツ映像を送出している。(提供:ともに韓国Galaxia Electronics)



幻想的な光彩の建物

2011年、ソウル市Floating Island ビルにメディアファサード用LEDバー、LED投光器を設置。ビデオ・コントロール・システムでガラスの壁面を間接的に照射し、抽象的な映像を送出している。(提供:韓国Galaxia Electronics)







※メディアファサードは、変形不可の建物に視覚的価値を付加できることから、ヨーロッパを起点に応用が広がった。日本では、光害防止条例や景観保護規制、省エネ(節電)志向等により大規模な導入は難しいとされているが、文化的で芸術性に富んだ日本独自の照明演出が確立しつつある。また、昨今の高輝度・高出力LEDモジュールの登場によって、海外で普及が加速している。