地球温暖化対策

ウシオでは「2020年環境ビジョン」の先を見据え、引き続き現状のCO₂削減努力を維持し、2030年までに生産性向上や再生エネルギー利用などの対応を充実させ、2017年度比で21%の削減を目指して参りました。しかし、昨年11月にこれを見直し、2℃レベルから2℃を大幅に下回る目標として、2017年度比で33%の削減を目指すこととしました。
 

気候変動に対する考え方と対応(SCOPE1、2)

地球温暖化が影響する気候変動への懸念があります。一企業集団であっても自然災害によるビジネスへの影響を回避し、持続的に発展するためにも、対策を重要事項と捉え推進しています。
気候変動に関しては、日本政府や世界動向などを見据え、緩和のための取り組みを行っています。その一つとして、SBT(science based targets)目標を設定し、その達成に向けCO2削減の取り組みを推進しています。生産性向上や再生可能エネルギー利用などの対応を充実させています。
気候変動のリスクとして、エネルギーの使用によるCO2排出量に対する規制が強化され、これに対応するためのコストが増加すると見込んでいます。
そこで、ウシオでは太陽光発電設備の導入を進めるとともに、安価な再生可能エネルギーの調達など多様な手段を検討しています。特に御殿場事業所やウシオフィリピンなどで太陽光パネルの設置したほか、各事業所では生産性の向上による生産高原単位の向上による省エネルギーに最も力を入れ、空調の省エネ、照明のLED化など省エネ活動も継続的に取り組んでいます。
また、世界各地での異常気象に伴う洪水や干ばつ、火災により工場が操業できなくなったり、サプライチェーンの操業停止や資材調達リスクが顕在化しています。そこで、このリスクを低減するため、生産の分散や資材調達においてもBCPの視点を取り入れるなど、戦略的な対応を行っています。

第6期環境行動計画と結果、その後の計画

2019年度目標

・SCOPE1+2 CO2排出量を2017年度比1%削減
・主要サイトのCO2生産高原単位を2017年度比で4%削減
・省エネ法よるランク維持と向上に向けての取り組み

取り組み

グループ全体で事業活動でのCO2削減と主要サイトでの生産高原単位削減の取り組み
・ライフテストの精査・削減
・クリーンルームの省エネモード運転
・クリーンルームのエアコン稼働削減
・太陽光発電の新設

2019年度結果

・CO2排出量SCOPE1+2 2017年度比 4.8%削減
・主要サイトのCO2生産高原単位 2017年度比で2.6%増加
・ウシオ電機 省エネ法のクラス維持


課題

・クリーンルーム等固定電力の割合が多い状況での生産高減少したため、絶対値は減少したが、原単位は増加した。
・太陽光発電施設の稼働遅延
・各拠点の施策フォローと情報の共有、展開を推進するとともに恒久的な施策を検討し実施に繋げる必要がある。

2020年度からの計画 長期目標:2030年度までに、ウシオグループScope1+2 CO2排出量を2017年度比33%削減する
2022年度目標:事業所から排出するScope1+2 CO2排出量を2017年度比で12%削減
2020年度目標:事業所から排出するScope1+2 CO2排出量を2017年度比で4%削減

SCOPE1、2の取り組み

SCOPE1、2の削減については、地球温暖化対策委員会がCSR委員会で決定された目標達成のために、グループ全体での取り組みを推進しています。各グループ会社、各拠点ではそれぞれISO等を活用しての展開を行い、PDCAを回しています。

SCOPE1、2の内訳(2019年度)

SCOPE SCOPE2
(購入電力)
SCOPE1 (直接排出)
合計 都市ガス LPG LNG ガソリン 軽油 その他
排出量(t-CO2) 32,656 3,892 2,143 115 397 344 24 870
SCOPE1+2に対する比率(%) 89.3% 10.7% 5.9% 0.3% 1.1% 0.9% 0.1% 2.4%

※集計に誤りがあったため、修正しました。

業界団体活動での貢献

ウシオは、CDPへの報告、環境省の「環境情報開示基盤整備事業」への参加も積極的に進めています。

※CDP:カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト。機関投資家が連携し、企業に対して気候変動への戦略や具体的な温室効果ガスの排出量に関する公表を求めるプロジェクトです。ロンドンに本部を置く非営利組織CDPがプロジェクトを運営しています。

主な事業所における取り組み

播磨事業所

ウシオグループのCO₂総排出量のうち、播磨事業所のCO₂排出量は26%程度を占めています。播磨事業所では、全建屋を対象に待機電力の調査と削減、ライフテスト精査による評価本数削減、空調更新、ライン見直し、省エネ活動等を行うことにより、2019年度は自主努力分として227t-CO₂を削減しました。
また毎年、夏・冬には、関西エリアの節電対応に向け、生産設備およびランプの寿命試験による電力の使用予想に基づくピーク電力の削減対応を継続的に行っています。

御殿場事業所

御殿場事業所におけるCO₂の排出量は、グループ全体の16%程度を占めています。2019年度はクリーンルームの運転調整や省エネ活動により、自主努力分として724t-CO₂を削減しました。

Ushio Philippines, Inc.(UPI)

UPIにおけるCO₂の排出量は、グループ全体の14%程度を占めています。2019年度は、太陽光発電の新設稼働を見込んでいましたが、工事や手続きの遅れにより2020年度稼働へと計画変更となりました。

エネルギー管理優良工場表彰(御殿場事業所)

関東経済産業局から「エネルギー管理優良事業者等関東経済産業局長表彰」を授与しました。老朽化した恒温恒湿空調設備の更新を計画していましたが、発想を変えラジエーターを設置して低温な御殿場の工業用水を利用し、装置排熱を除去することで空調のスペックダウンにつながり、イニシャル・ランニングコストを大幅に削減することができました。また、CO₂排出量で240t-CO₂/年削減を達成しました。