社長メッセージ

「光」で社会に貢献し、持続的に成長するため変革を起こします

輝いている社員によって支えられた製品やサービスは
お客様によろこびを与える。
だから、ウシオの企業理念は
「会社の繁栄と社員一人ひとりの人生の充実を一致させること」
からはじまります。

 ウシオは、創業当初から「我々だけができる光の専門技術を深め世界の中堅企業になること」を目指して走り続けてきました。そのため、光の専門メーカーとして、世界の“スキマ市場”で1 位、2 位をとる「トップニッチ戦略」を掲げ、お客様の求める品質や性能を徹底的に追求し実現することで、高い世界シェアを誇る数々の製品を生み出しています。この、徹底的に追求し実現させるという「社員のやり抜く力」は、これまでの成長の原動力であると言えます。

 現在、業績は順調に伸長していますが、市場環境の変化への対応や次なる飛躍に向けた第2 の創業期と位置付けている中で、今後も持続的に成長するためには、これ までに確立したトップニッチのポジションだけに固執せず、チャレンジャーとして世界の市場に挑む必要があります。この挑戦を成し遂げるには、これまでと同様に社員一人ひとりの力が重要な要素となりますが、これに加えて「創造力や積極性」「チャレンジ精神」が必要になるでしょう。これらを醸成することが、社長としての私の使命であると考えています。

 そのために、日本のみならず海外のグループ各社で、社員と本音で話す場を設け、社員の率直な考えを聞くとともに私自身の考えも直接伝えることを繰り返し、正し いことを求めるのではなく、まずは発信すること、そして他者から学び他者とともに考え、行動していくことの大切さを強調しています。この働きかけと同時に、人材育成の制度を整えチャレンジする組織づくりを進めています。

「光」の可能性は無限大。
その分、ウシオはまだ成長できると確信しています。
「未来は『光』でおもしろくなる」をスローガンに、
これからも安心・安全・快適で豊かな社会を創り出していきます。

 2017年5月に発表した3ヵ年の中期経営計画は2年目を迎えました。この中期経営計画は、「次なる飛躍への基礎固め」をテーマとし、既存事業の収益性維持・改善と新たな成長機会の追求のため、内部の課題解決に重点的に取り組んでいます。この「次なる飛躍」には、「未来は『光』でおもしろくなる」をスローガンに、更なる光の可能性を追求し、それをカタチにして社会に貢献する「光のプロフェッショナル」として、安心・安全・快適で豊かな社会を創り出したいという想いが込められています。

 「光」には多様な機能があり、ウシオはそれをカタチにすることで様々な社会課題を解決してきました。例えば、「描く」という光の機能は露光装置やその光源に、「洗う」はエキシマ光照射装置とその光源というカタチになり、エレクトロニクス分野でイノベーションを起こしIT化やデジタル化に貢献してきました。また、「魅せる」という機能はシネマプロジェクターとその光源になり、3 D 映画やプロジェクションマッピングなどの普及に寄与し、世界中の人々を楽しませてきました。これからも、エレクトロニクスやビジュアルイメージング分野の技術革新のために、新製品の開発などに積極的に取り組んでいきます。

 それと同時に、「次なる飛躍」として、今後も「光」で安心・安全・快適で豊かな社会を実現するための事業創出を進めていきたいと考えています。

 現在、注目している光の機能は「治す」と「殺菌・分解する」です。これらをカタチにするために、紫外線を使った殺菌や分解効果の検証から製品化まで取り組んでいます。紫外線はヒトやモノに悪影響を与えることもありますが、波長によっては病気を治したり、殺菌したりと人々にとって良い影響を与える紫外線も数多くあります。この光の新しい可能性に着目し、新規事業化に向け日々取り組んでいます。

 新しい事業を創出するにあたっては、自社での研究開発はもちろんのこと、M&A もひとつの手段であると考えています。ウシオのM&A における基本原則は、「シナジーが期待できる会社に出資すること」です。これまでに実施したM&Aでは、固体光源事業の強化・拡大につながるものや、露光装置のラインナップ拡充といった事業シナジーを創出してきました。これからもシナジー効果を慎重に分析し、投資の判断をしていきます。

ESG指標として評価していただけたことは、
これまでのウシオのCSR活動の成果です。
今後はこれまで以上に、
事業を通じて社会に貢献することに注力します。

 ウシオはCSR 中期計画を策定し、2010 年度からその活動に注力してきました。その間、外部の有識者を招いて勉強を重ねるなどした結果、FTSE やMSCI のイン デックスとして選定されるようになりました。今後も、企業の社会的責任としてCSR 活動を継続するとともに、社会が直面している課題をウシオの光で解決し、持続的な社会の実現に貢献していきたいと考えています。

 現在、ウシオの光技術を駆使して持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献できる可能性のある領域として8つを検討していますが、さらに議論と検証を重ね、ター ゲットを絞り込み、グループ一体となって取り組んでいくべきだと考えています。

 持続可能な成長を遂げるためには、ガバナンス体制の充実も必要不可欠です。取締役会の構成はもとより、内部統制やコンプライアンス、リスク管理体制などを整備 し経営の透明性確保に努めています。また、制度だけではなく役員および社員一人ひとりの意識づけも重要であるため、研修や勉強会も積極的に行っています。ウシオのグループ経営は子会社を尊重することを軸に置いています。これは放任主義とは異なり、親会社と子会社同士の信頼関係が構築されているからこそ実現できることです。大きな経営判断には親会社の取締役会で決議するというメリハリを利かせた意思決定を行っているほか、リスク回避はもとより、万が一不祥事が生じた際は、必ず公にして第三者を含めて素早く対処します。そのため、社内での不祥事やハラスメントを公にするために、海外子会社も含めたグループ全体で内部通報制度を設けています。これは弁護士などの第三者のオフィスに通じるようになっており、通報者が安心して通報できるようにするとともに、問題を隠匿せずに早期に把握し対処するための重要な制度です。こういった制度や役員・社員の意識によりリスクを回避することはもとより、生じた有事に対しても対処していきます。

社会課題を「光」で解決するために、変革の真っ最中です。
「光のプロフェッショナル」としての可能性と成長性を
投資家の皆様に実感していただけるよう、日々邁進します。

 ウシオの「光」は地球上の様々な課題を解決する可能性を秘めています。しかしながら、まだそのすべてを業績という形であらわすことはできていません。これを具 現化するには、収益性や効率性の改善を図って贅肉を落とし、新しいことに俊敏かつ粘り強く取り組むことのできる筋肉質の企業に生まれ変わる必要があります。現在の中期経営計画は筋肉質に生まれ変わるための基礎固めであり、グループ全体で取り組んでいる最中です。この中期経営計画を達成することが投資家の皆様にウシオの可能性や成長性を実感していただくための第一歩であると信じ、取り組んでいます。

 私たちは「未来は『光』でおもしろくなる」を体現し、世界中の人々から価値を認められる企業になることを目指しています。これからも投資家の皆様をはじめ、すべてのステークホルダーの皆様と社会へ「光」を提供する企業であり続けるため、一丸となって走り続けます。

2018年10月
代表取締役社長
浜島 健爾