医療・ライフサイエンス分野での試薬及び機器の開発・販売でタカラバイオ株式会社と包括的業務提携



ウシオ電機株式会社(本社:東京都、代表取締役社長 内藤 宏治、以下 ウシオ)は、タカラバイオ株式会社(本社:滋賀県、代表取締役社長 仲尾 功一、以下 タカラバイオ)と試薬及び機器に関わる業務提携基本契約を、2023年11月1日付で締結しましたのでお知らせいたします。

タカラバイオは、研究用試薬やPCR装置等、広範な製品・サービス群によりライフサイエンス分野での研究開発ソリューションを提供しています。更に近年では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の迅速かつ簡便なPCR検査を実現し、体外診断用医薬品の開発及び製造販売のノウハウを保有します。
一方、ウシオは創業以来培ってきた光源・光学技術を活用して、光源から装置、ソフトウェアまで開発・製造を行っています。また、近年は「光」のソリューションカンパニーとして医療、環境などのライフサイエンス分野にも進出し、光技術を応用した検査・治療機器なども提供しています。

今回の協業により、両社の技術を融合させ、機器・試薬とその消耗品までを含め、より高感度かつ安定的に検査結果を提供する統合システムとして高いユーザビリティで提供することが可能になります。本提携に基づく開発品では、ウシオは機器および周辺装置等の開発・製造を、タカラバイオはシステムで使用するための専用試薬の開発・製造を担う予定です。

なお、両社で始めに取り組む開発品は、遺伝子検査システムを考えています。従来の遺伝子検査は一般的に高い感度を示しますが、作業が煩雑になる、測定に時間を要するなど、医療現場等での普及には課題があります。今回の協業によって、試薬及び機器それぞれの高い性能のみならず、検査する機器に合わせて試薬を最適化する、あるいは試薬の性能が最大限に発揮される機器を開発することで、システムとして作業の簡便化、測定の高速化などの課題を解決する製品を提供してまいります。

ウシオは今後も、医療・ライフサイエンス分野における社会課題をウシオの「光」技術で解決することで、人々のQOLの向上と検査分野の発展に貢献してまいります。
 
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タカラバイオ株式会社 
タカラバイオ株式会社は、ライフサイエンス産業の総合ソリューションプロバイダー(プラットフォーマー)です。1979年に国産初の遺伝子工学研究用試薬(制限酵素)を発売、1988年には日本で初めて遺伝子増幅システムPCRを販売するなど、現在では約1万点におよぶ遺伝子工学・細胞工学研究用製品を扱い、世界のライフサイエンス研究を支援しています。また近年では、再生・細胞医療・遺伝子治療分野のCDMO(Contract Development and Manufacturing Organization)として製薬企業やバイオベンチャーの開発・製造を支援するほか、遺伝子治療などの革新的なモダリティ(治療手段)の開発に挑戦しています。タカラバイオは、バイオテクノロジーを通じ健康的な暮らしを笑顔で楽しむSmiles in Lifeを目指しています。https://www.takara-bio.co.jp/
 

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