Project Story

プロジェクトストーリー

プロジェクトストーリー
RECRUITING

Project Story

国内外のニーズを柔軟にキャッチし
固体光源の市場を広げる

概 要

固体にエネルギーを供給し、励起した時に、物質特有の光放射をする「固体光源」。代表的なものに、発光ダイオード(light emitting diode、LED)や半導体レーザー(laser diode、LD)があります。ランプメーカーとして知られてきたウシオ電機ですが、固体光源は今最も力を入れている事業のひとつ。国内外のあらゆる現場で市場拡大を目指す固体光源事業部のメンバーに、話を聞きました。

プロジェクトメンバー

SSLS One team/
SSLS事業戦略室

S.Jさん

2004年入社
経済学科

SSLS One team SSLS BU
第二技術部 E-218プロジェクト

M.Sさん

2012年入社
理学系研究科物理学専攻(博士課程)

SSLS One team SSLS BU
営業部 第一課

K.Iさん

2012年入社
総合政策学部総合政策学科

Project 1 - 製品改良

選ばれ続けるために、
顧客の要望に合わせたアップデートを

―Mさんはエンジニアとして、どのような分野を担当しているのでしょうか。

Mさん
私が開発を担当しているのは、窒化物半導体レーザーの製品です。露光装置の中に組み込む光源部品として、露光装置メーカー様に納品しています。
 製品を開発する上で、寿命や品質は非常に重要です。万一、この製品に不具合が生じた場合、大きな露光装置本体を分解し、再調整をしなければならないからです。3年程前、露光装置メーカー様から「製品の寿命を長くできないか」という課題をいただき、初めて主担当として開発に関わりました。

―長寿命化の難しさはどういったところにありましたか?

Mさん
何より難しかったのは、手元にある要素技術が充分であるか、明確に見極められない状況の中で製品化を進めなければならなかった点です。特に寿命の評価には長い時間が必要となります。そこで早期に結果を予測きるよう、定格試験だけでなく、複数水準での加速試験(通常よりも高い負荷をかけて劣化具合を見る試験)も並行して行うなど、工夫しながら開発を行いました。完成した時は喜びよりも、問題がないかと心配の方が大きかったですね。半年くらい経ってはじめて、達成感を感じられました。

―ウシオ電機さんでは、入社何年目くらいでリーダーを任せてもらえるのでしょうか。

Mさん
私の場合、3年目くらいから小さなグループのリーダーをやらせていただきました。その後現在の部署に異動し、また3年程経験を積んだ後に、今回の製品の主担当となりました。大変なこともありましたが、仲間と共に、自分達の裁量と責任で進めることができ、やりがいがありましたね。
Project 2 - 営業・販売

できることは何でも取り組む姿勢で、
ニッチなニーズにも対応

―Kさんは営業のご担当ですが、普段の仕事内容を教えてください

Kさん
私はLED製品の国内営業と、事業戦略や戦術を実行するためのインフラや仕組みづくりをする部門にいます。LEDメーカーとしては、ウシオ電機はまだまだ大手とは言えません。ですから、お客様が大手に相談してもできないような細かいニーズを拾って提案してきました。
「営業」と聞くと、何かを売る人というイメージがあると思いますが、今の事業所では「自分にできることならなんでもやる」というスタンスで仕事をしています。競合の分析や、案件管理のためのアプリケーション開発、技術部門からもらったデータをまとめてWEBサイトに掲載する作業……さまざまな業務に片足を入れながら幅広く営業活動を行っています。

―最近うまくいった企画やプロジェクトはありましたか?

Kさん
最近取り組んだことに、WEBサイトの改善があります。ウシオ電機では、WEBサイトの問い合わせから始まる案件が一定数あるにも関わらず、力を入れているわけではありませんでした。そこで、独自のサイトを運営していたアメリカやヨーロッパの現地法人とも協力して改善に着手。定期的な情報発信を行うアクティブなサイトに変えたところ、海外では既に問い合わせ件数が増えはじめています。

―とてもお忙しそうですが、モチベーションはどんなところにありますか?

Kさん
自分の働きによってチームの活動範囲が広がることにはやりがいを感じますね。また、現在取り扱っている製品は、医療機器や美容機器など身近な分野のものが多く「こんなところに光が使えるんだ!」といった発見があります。例えば医療分野では、血液検査やPCR検査にも使われているんですよ。同じ製品をさまざまな用途でお客様に使っていただくことにおもしろさを感じています。
Project 3 - 新規市場開拓

成熟していたアメリカ市場で、
新たなフィールドを開拓

―Sさんは現在日本で管理職をされていますが、数年前まではアメリカで新規市場開拓をされていたそうですね。

Sさん
はい。北カルフォルニアに出向していました。当社の固体光源はLDやLEDの2系統が主ですが、製品や顧客がある程度成熟してきたため、新機軸の製品や顧客層の開拓をし、事業を拡大したいという狙いからです。私はプロダクトマネージャーとして、顧客ニーズの調査や製品コンセプトの落とし込み、顧客との共創関係の構築などを行いました。

―海外ならではの仕事の難しさもあったのではないでしょうか。

Sさん
現地では、関係の浅い顧客が何に価値を置いているか手探り状態。加えて、現地のメンバーは人種や価値観がバラバラでしたので、それぞれのステークホルダーがメリットや意義を感じ、同じ方向を向くための調整には苦労しました。
このような状況下で最も重要だったのは「具体的に話をすること」です。多様性のある人が集まる中で「一番いい感じで」と言っても、それぞれの捉える“いい感じ”は解釈が異なります。Whatを伝える時には、時間をかけてWhy (なぜするのか)、How(どうやってするのか)を説明し、明確な合意を取ることでプロジェクトが前進することが多くありました。

―日本人同士での仕事でも大事なことですね。このプロジェクトでのやりがいはどんなところにありましたか?

Sさん
多様なバックグラウンドを持つ人たちとの仕事では、初めに思っていた範疇を超えるようなアイデアが飛び出すことがあります。それぞれの持つアイデアがうまくかみ合ってダイナミックに仕事が動き出す感覚は、なかなか味わえないものでした。また、世界をこのようによくしていくんだという明確なビジョン、戦略性と資本力のあるお客様の仕事では、顧客の問題解決をすることで、間接的に世界を変えるお手伝いができることもあります。そのプロセスにワクワク感がありましたね。

固体光源事業の
更なる発展を目指して!

―そもそも、皆さんはなぜウシオ電機に興味を持ったのでしょうか?

Sさん
私は大学生の頃、NHKの「プロジェクトX」というドキュメンタリー番組が好きで、その番組に出てくるようなBtoBの分野で、縁の下の力持ちとして仕事をしてみたいと思っていたんです。ウシオ電機は「未来は光でおもしろくなる」というコーポレートスローガンを持っていると知り、おもしろそうだなと惹かれました。
Kさん
私は、特殊な技術を持っている会社に興味がありました。この技術がないと世の中にこの製品は存在しない、というポジションのメーカーは、世の中への影響が大きいですよね。ウシオ電機は光の技術でシェアが高いことに惹かれ、選考を受けました。
Mさん
私の場合は、大学の講義の中でウシオ電機の技術の方とお話する機会があって。その方はフランクで気さくな印象で、良い会社なんだろうなと想像しました。実際ウシオ電機に入社してみても、フラットで風通しの良さを感じています。

―皆さんの幅広い分野での活躍は、他の部署の方の大きな刺激になっているのではないでしょうか。皆さんは他部署の活躍をどう見ていますか?

Kさん
最近は、抗ウイルス・除菌に関わる製品を取り扱う部署に勢いがあるので注目しています。私自身にとっても良い刺激になっています。
Mさん
そうですよね。新しいプロジェクトが始まって頑張っている様子が見えると、こちらもまだまだ頑張ろうという気持ちになります。

エピローグ

固体光源は、これからウシオ電機がますます力を入れていきたい技術の一つ。長年培ってきた産業用ランプの特性と、固体光源の持つ特性の両方を捉えることで、これまで以上に顧客ニーズを捉えた機能を実現していきます。市場の動きに対応しながら、ともに事業を発展させていく仲間をお待ちしています!