北里大学とプロトセラ、網羅的受容体探索において技術提携

2019年4月11日 発表

-広範囲な疾患領域でのリガンド/受容体データベースの構築と受容体拮抗薬の開発
 

北里大学とウシオ電機株式会社の連結子会社である株式会社プロトセラは、多数の新規受容体医薬品候補の創出を目的に、2月1日付で技術提携契約を締結しましたのでお知らせします。

受容体医薬品は、分子標的医薬品の中で最も治療効果と安全性に優れ、世界の医薬品市場の60%(30兆円)を占めています。北里大学とプロトセラは、北里大学が探索し生理作用を発見したペプチドを用いて、プロトセラが特許を保有する膜タンパク質ライブラリ(MPL)技術によって、血圧降下作用等の生理活性を示すサリューシン-βの受容体がATP合成酵素β鎖であることを明らかにし、2018年12月に論文を発表しました。

プロトセラの技術の有用性と効率性が証明されたため、北里大学が所有する有用ペプチドライブラリーを使用して、網羅的に受容体を探索し、リガンド/受容体データベースの構築と受容体拮抗薬の開発を実施します。生物学的製剤(抗体)治療、遺伝子治療、細胞医療、再生医療、免疫阻害薬治療開発に見られる創薬手法の高度化は、今日の創薬標的発見の困難さを示しています。広範囲な疾患領域で構築されるリガンド/受容体データベースが、将来の適切な治療(Precision medicine)に貢献することが期待されます。

詳しくはコチラをご覧ください(ウシオ電機コーポレートWebサイトへ)