環境対応型 無水銀UVランプ

  • 環境対応はトップメーカーとしての責務。

    地球環境の危機が叫ばれるようになって久しいですが、ランプに関して2020年にひとつの大きな転換点が待っています。それが水俣条約です。
    この条約が発効されると、水銀を使った製品の製造や輸出入が2020年から原則禁止、ランプについては一般照明用の蛍光ランプや高圧水銀ランプが製造中止の対象となります。この時点では照明用途のランプについてのみですが、塗装や液晶パネルを接着・硬化させるキュア分野や、衛生手段としての殺菌分野で用いられるUV(紫外線)ランプなど、多くの産業用ランプで世界トップシェアをもつウシオとしては、照明用途だけではなく、これら産業用途においても環境に配慮した製品を開発、供給する義務があると考えており、すでに無水銀ランプの実用化に向けた取り組みに力を入れています。

  • 求められる光をカタチにする。
    それがウシオの光技術。

    長年にわたりUVランプに水銀が使われてきたのには理由があり、高出力な紫外線発光には水銀は必須とされています。
    開発をスタートするもなかなか水銀に代わる物質が見つからず、その探査にかなりの時間を要しました。条件としては、環境への影響が少ないことはもちろん、電気特性や発光特性が水銀と変わらないこと、水銀ランプと同程度の性能を発揮できることなどが挙げられます。
    そして試行錯誤の中、これらの条件を満たす物質にたどりつきました。その物質と長年にわたり培ってきたウシオのランプ製造技術が融合することで、無水銀UVランプの未来が大きく拓けてきています。ただ、現時点では水銀を完全なゼロにすることは困難であり、今はどうしても水銀が必要です。しかし、水銀の代替となる物質を用いたUVランプの開発の目処は立ってきており、実用化に向けた歩みは着実に進んでいます。

  • 光のトップメーカーだからこそ、挑戦し続ける。

    みなさんもご存知の通り、照明の分野においてはLEDなどの無水銀光源の実用化がどんどん進んでいます。しかし産業用途での無水銀UVランプについては、まだ実用レベルでは世に出てはいません。
    現時点でのウシオの無水銀UVランプは実用化に向けた目処がついた段階です。無水銀UVランプへのニーズは今後確実に高まっていくことでしょう。

    今後水銀を使うことができなくなったとしてもウシオは、あらゆる物質や手段、今まで培ってきた技術を用いて、ランプの新しい可能性を開拓し、世の中が求める光を創り出していきます。長年の研究で叶わなかった無水銀UVランプの実用化をどこよりも早く実現させるつもりです。