製品・技術 波長405nm、業界最高光出力400mW、シングルモードレーザーダイオードのサンプル出荷開始
2025.01.16
ウシオは、広い使用温度範囲(-5℃~85℃)で安定したビーム品質をもつ、波長405nm帯で業界最高光出力400mWのシングルモードレーザーダイオード(LD)「HL40213MG」のサンプル出荷を2024年12月より開始しました。また、同シリーズの光出力モニタ用フォトダイオード(PD)を内蔵したLD「HL40211MG」についてもサンプル出荷を2025年3月に予定しています。
波長405nmのシングルモードLDは、ブルーレイディスクのピックアップ光源として広く使われており、近年では産業用センサー、医療機器、測定・分析機器、3Dスキャナー、3Dプリンターなど、幅広い分野で実用化が進んでいます。また用途の拡大と共にLDへの高出力化、ビーム品質安定化の要求も益々高まっています。ウシオは2023年に波長405nm帯で175mWシングルモードLD「HL40161/163MGシリーズ」の量産出荷を開始しましたが、今回、LDチップ設計を最適化することにより光出力を向上させ、業界最高光出力400mWのシングルモードLD「HL40213MG」の開発に成功し、サンプル出荷を開始しました。本製品は高度な結晶成長技術および独自の光閉じ込め制御構造を採用しており、400mWという高光出力領域においても横シングルモード発振を維持しつつ、使用温度-5℃から85℃の広い範囲に渡って均一で安定したビーム品質と高い信頼性を確保しております。
これにより、計測用途において対象物が低反射率であっても高精度での計測が可能となったことで、3Dスキャナーの広域化、3Dプリンターの高速化など、産業用途のセンサー、計測・分析機器のより一層の性能向上が期待されます。
ウシオは今後もLDの性能向上を通じ、社会の発展に貢献してまいります。
■製品仕様
光出力 | 400mW 絶対最大定格450mW |
発振波長 | 405nm |
動作温度 | -5~+85ºC |
ビーム拡がり角 | 水平 8° 垂直 20° |
横モード | 横シングルモード |
発振モード | TEモード |
パッケージ | 5.6mm CAN パッケージ |
■アプリケーション
・ 3Dスキャナー、センサー
・ バイオ・メディカル
・ 3Dプリンター
・ 計測機器
■パッケージ
- ・ウシオ標準Φ5.6mm パッケージ
- ・ピン配置(従来製品と互換性あり)
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製品画像 HL40211MG HL40213MG
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- ■特性曲線
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