UV硬化型インクジェットプリンタ用光源「UV-LEDモジュール」を発表
スキャンタイプ向け空冷式、シングルパス向け水冷式の2機種
ウシオ電機株式会社(本社:東京都、代表取締役社長 菅田 史朗、以下 ウシオ)は、UV硬化型インクジェットプリンタ用光源「UV-LEDモジュール」2機種(スキャンタイプ向け空冷式/シングルパス向け水冷式)の販売を、2011年10月より開始いたします。
従来、紙媒体を中心としていた印刷技術は、今日では印刷ニーズの多様化に伴い、サイン広告(車両ラッピングや店頭バナーなど)やインダストリアル(電子機器マーキングや電子カード印刷など)、梱包、シール、缶などの特殊印刷へと応用展開されており、それに伴って以下のようニーズが高まっています。
・多品種少量印刷への対応
・多彩な形状、材質への印刷(凸凹形状、金属、プラスチック、木材など)
・弱熱性メディアへの印刷(PETなどの樹脂フィルム、アクリル薄板など)
・環境対応(揮発性有機化合物などの不使用)
・生産性向上(インクの速乾による装置稼動率向上)
これらのニーズを満たすため、印刷業界では、微小なインクを非接触かつダイレクトに塗布し、紫外線によりインクを速乾させるUVインクジェトプリンタの導入が増えつつありますが、その多くはインク硬化用光源としてランプを搭載しており、以下の課題が発生しています。
・ランプからの放熱やオゾンの排除が必要なため、冷却ダクトや排気ダクトなどの付帯設備が必要
・瞬時のON-OFF制御が出来ないため、電力ロス、生産性低下が発生
・寿命が1,000時間程度と短いため、コスト削減および生産性向上が難しい
・水銀が使用されているため、環境配慮・対策が必要
これらに対しウシオは、光源をLED化することで課題を解決するとともに、光源モジュールを小型・軽量化することで、印刷装置自体の小型化をも可能にしました。
なお、本製品は、2011年9月16日(金)~21日(水)に、東京ビッグサイトで開催されるIGAS 2011において、パネル展示および実機展示をいたします(ブース番号E4-13)。
スキャンタイプ向け空冷式 「UV-LEDモジュール」
主な特長
冷却チラーが不要な小型・軽量設計。
発光波長 |
395nm |
---|---|
照射熱の低減 | 熱に弱い印刷メディア(樹脂フィルムや樹脂薄板など)にも対応 |
省電力 |
従来ランプ比 約70% |
長寿命 |
10,000時間 |
瞬時点灯・消灯 |
シャッターが不要のため、印刷装置自体の小型化・低コスト化が可能 また、必要な時のみ点灯できるため省エネも実現 |
オゾンレス |
排気ダクト工事不要 |
コンパクト |
拡張性に優れた小型電源採用 |
品質管理 |
各種照度管理ツール(オプション) |
主な仕様
本体
発光波長 |
395nm |
||
---|---|---|---|
UV照度(W/cm2) |
2 |
||
照射窓サイズ(mm) |
25×25 |
75×25 |
125×25 |
外形寸法(mm) |
H81×W77×D47 |
H110×W110×D65 |
H180×W180×D80 |
電源
外形寸法(mm) |
H112×W22.5×D106 |
---|---|
重量 |
145g |
環境対応 |
Rohs対応 |
スキャンタイプ向け空冷式 「UV-LEDモジュール」外観

シングルパス向け水冷式 「UV-LEDモジュール」
主な特長
照射エリアの柔軟なカスタマイズが可能な特殊連結構造
発光波長 |
395nm |
---|---|
高照度 |
LED素子の高密度実装 (照度:5W/cm2) |
照射熱の低減 |
熱に弱い印刷メディア(樹脂フィルムや樹脂薄板など)にも対応 |
省電力 |
従来ランプ比 約70% |
長寿命 |
10,000時間 |
瞬時点灯・消灯 |
シャッターが不要のため、印刷装置自体の小型化・低コスト化が可能。 また、必要な時のみ点灯できるため省エネも実現 |
オゾンレス |
排気ダクト工事不要 |
コンパクト |
拡張性に優れた小型電源採用 |
品質管理 |
各種照度管理ツール(オプション) |
主な仕様
本体
発光波長 |
395nm |
---|---|
UV照度(W/cm2) |
1.8 、5 |
照射窓サイズ(mm) |
360×20 |
外形寸法(mm) |
H50×W380×D60 |
電源
外形寸法(mm) |
H130×W110×D260 |
---|---|
重量 |
4kg |
環境対応 |
Rohs対応 |
シングルパス向け水冷式 「UV-LEDモジュール」外観

ご参考資料
- UV-LEDモジュール データシート
(PDF:84KB)