ウェルプレート毎の培養細胞をリアルタイム、かつ一括でモニタリングできる装置の実用試験を開始

2019年8月22日 発表

国立大学法人熊本大学とヤマト科学株式会社は共同で、細胞培養中のウェルプレート毎の培養状態(代謝)をリアルタイム、かつ一括でモニタリングできるマイクロプレートリーダーを、細胞培養装置(CO2インキュベータ)内に実装し、実用することに成功しました。

■開発の背景

医療や創薬の分野において、培養細胞の状態管理は重要視されています。例えば、再生医療においては、iPS細胞などの幹細胞を目的の細胞へと分化誘導する際(あるいは未分化を維持する際)、培養容器中の細胞全体(群)の状態を把握する必要があります。また、創薬やバイオ分野においては、高精度かつ効率的なスクリーニングのために培養細胞群の条件統一が求められます。

従来、これらの細胞品質管理には、顕微鏡を用いた形態評価や、分光光度計による吸光度測定・濁度の測定、細胞培養技術者による培地の色変化をもとにした判断などが行われてきましたが、細胞の状態を把握する度に細胞培養装置(CO2インキュベータ)から細胞サンプルを移動させる操作が必要となり、不純物混入の要因となっていました。
また、これらの作業を技術者の経験に依存することや、人為的ミスによる細胞の汚染、品質の不均質性など様々な課題がありました。

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