安全と効率を両立する品質管理を、光で。
技術統括本部 開発部
横山 拓馬・五十嵐 彩

全数検査ができない現実。それはコストと技術的な理由から。
私たちの身の回りにあるスマートフォンや家電製品の中にはさまざまな電子部品や光学部品が使われていますが、その品質については必ずしも「全数検査」されていないことをご存知でしょうか。
これは私たちが日々口にしたり肌に触れたりしている食料品や化粧品、医薬品などについても同様です。
全数検査とは、商品を一つひとつ全て検査することで、検査した商品に不良や不具合が無いことを保証するものですが、多くのケースでは「抜き取り検査」をもって商品の品質を保証しています。
抜き取り検査では、検査に時間をかけることができ、必要に応じて破壊検査を実施することができる反面、消費者から見ると万が一とはいえ「品質や安全面の不安」を拭えないのも事実です。また、メーカーとしても、検査したそのロットで不良品が一つでも出ると、そのロットすべてを材料から遡って廃棄せざるを得ない場合もあり、膨大なロスコストを生じさせてしまうリスクがあります。
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