映像装置のうちシネマ分野では、デジタルシネマプロジェクターの販売台数は増加したものの、需要が拡大している中小型タイプにおいて販売単価の下落が継続しました。一般映像用装置では、アミューズメントパークやイベント向けプロジェクターの販売は堅調に推移した反面、常設タイプの中小型プロジェクターを中心に販売が低迷しました。
光学装置は、スマートフォン関連の各種電子デバイス向け露光装置の設備投資が弱含み、販売が低迷した一方で、液晶パネル製造用装置や有機ELディスプレー向けエキシマ洗浄装置や、次世代スマートフォンのメーン基板向け直描式露光装置の販売が増加しました。
その結果、装置事業の売上高は前年同期比1.0%減の978億3千4百万円、セグメント利益は7千4百万円となりました。
映像装置のシネマ分野ではランプ方式のデジタルシネマプロジェクターの販売台数は減少するものの、レーザープロジェクターの販売増が見込まれます。一般映像分野ではエンターテインメント向け販売が増加し、加えて常設型のプロジェクション・マッピングなど新ビジネスの拡大を見込んでいます。
光学装置は、センサー系電子部品向け露光装置などの需要拡大が見込まれますが、販売拡大より利益重視の戦略により減収の見込みです。
売上高 | 2017年3月期 | 2018年3月期 (計画) |
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映像装置 | 670億円 | 725億円 |
光学装置 | 285億円 | 275億円 |
照明装置他 | 20億円 | 25億円 |
合計 | 976億円 | 1,025億円 |