LED素子/パッケージ

ハイパワーSWIR LEDの最大電流値の引き上げについて
 

2022.10.18

ウシオはこの度、epitexブランドのハイパワー短波長赤外線(SWIR)LEDチップである「SWIR LED Dシリーズ(SWIR Dシリーズ)」の信頼性試験を完了し、1,000時間を超える長時間動作においても、発光層に質的な劣化がないことが確認されました。そこで、SWIR Dシリーズおよびパッケージの設計を変更することなく仕様上の最大電流値(Imax)を連続駆動で1.5A、パルス電流※1で4Aへと倍増します。新仕様は2022年11月出荷分から適用となります。

なお、今回の仕様変更により、SWIR D シリーズを搭載したSMBB および EDC パッケージ製品の最大出力は、連続駆動(CW駆動)で 1.2~1.4 倍に、パルス駆動では従来の推奨限界値の 1.7~1.9 倍に改善されました。これにより、光選別を含むマシンビジョンなどの高出力LEDが必要なアプリケーションでのより一層の利用が期待されます。
 

図1: SMBB1300D-1100の新旧仕様比較※2

 

※1 パルス順電流条件: Duty 1%、パルス幅10μs
※2 はんだ付け条件: 技術・サポート情報をご参照ください。
 


図2: 投入電流の増加とPoの比較
 



SWIR Dシリーズ信頼性試験データ

図3: SMBB1300D-1100の信頼性試験データ



SWIR Dシリーズ各種波長の評価結果

引き上げ後の各製品の最大電流値は以下の通りです。

 
図4: 製品別Po増加率

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