レーザーダイオード(LD)

製品・技術 675nm、690nm帯1.2W高出力マルチモードレーザーダイオードのサンプル出荷を開始 ―皮膚治療、光免疫療法などライフサイエンス分野での幅広い活用に期待―

2022.01.20

ウシオ電機株式会社(本社:東京都、代表取締役社長 内藤 宏治、以下 ウシオ)は、メディカル、ヘルスケアやライフサイエンス分野で幅広く利用可能な赤色光源として、波長帯675nmおよび690nm帯において従来製品よりもさらに高出力、高効率の1.2Wマルチモードレーザーダイオード(以下LD)のサンプル出荷を1月より開始しました。
 
670nmから690nmの赤色LD光は、該当波長帯に吸収を持つ体内物質や試薬と高効率・短時間で光化学反応を行うことができるため、光線力学療法によるがん治療、ニキビ治療やシミ治療などのメディカル・ヘルスケア分野で実用化が進んでおり、またラマン分光や共焦点顕微鏡などのライフサイエンス分野でも実用化されています。特に近年「第5のがん治療法」として注目されている「光免疫療法」では、光を効率良く利用するためファイバーカップリングが可能な高出力、高効率の690nm帯の赤色LDが求められています。

従来よりウシオはこれらの市場に対し、HL67001DG(675nm、200mW シングルモード製品)およびHL69001DG(690nm、200mWシングルモード製品)を供給してきましたが、この様な新たな市場要求に対し、640nm帯、660nm帯の製品開発で培った高出力、高効率化および高信頼性技術を適用し、発振波長域を長波長側に拡大、675nm、690nm帯において光出力1.2W、電力変換効率はそれぞれ40%、41%という高出力、高効率を実現しました。
 
なお、これらはHL67203HD(675nm, 1.2W マルチモード製品)およびHL69203HD(690nm, 1.2Wマルチモード製品)として、2022年1月よりサンプル出荷を開始しております。これらの新製品により、ライフサイエンス分野におけるQOLの実現など、該当アプリケーションでこれまで以上にお客様の幅広いニーズにお応えしていきます。 

■製品仕様
HL67203HD
 光出力  1.2W ( CW )
 発振波長  675nm
 電力変換効率(WPE)  40%
 動作温度  -10 to 75°C
 横モード  横マルチモード
 発振モード  TEモード
 パッケージ  9mm CAN パッケージ

HL69203HD
 光出力  1.2W ( CW )
 発振波長  690nm
 電力変換効率(WPE)  41%
 動作温度  -10 to 75°C
 横モード  横マルチモード
 発振モード  TEモード
 パッケージ  9mm CAN パッケージ

■アプリケーション
  • ・メディカル
  • ・ヘルスケア
  • ・ライフサイエンス

■パッケージ ・ウシオ標準φ9mmパッケージ
・ピン配置(下図参照)

製品画像 HL67203HD / HL69203HD
 
■特性曲線 Output Power (CW) vs Forward Current
CW, Tc = 25, 50, 75oC
HL67203HD HL69203HD
HL67203HD データシートはこちら
HL69203HD データシートはこちら

 

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