※シェアは2015年3月31日現在、自社調べ。
映像装置のうちシネマ分野は、先進国を中心に映画館のデジタル化がほぼ完了したため、デジタルシネマプロジェクタの出荷台数が前期を下回りました。一般映像分野は、各種イベントや大型ホール、アミューズメントパークなどのエンターテイメント向け、および産業用途におけるシミュレーションやバーチャルリアリティシステムおよびコントロールルーム用などの各種映像機器が堅調に推移しました。
光学装置は、スマートフォンやタブレット端末の旺盛な需要に支えられ、露光装置やモバイル用高精細液晶パネル向け光配向装置、および一部プリント基板用露光装置は堅調に推移したものの、パソコン向けパッケージング用プリント基板向け露光装置が低迷したほか、装置の検収の後倒しが想定以上に発生した影響などから、販売数量が減少しました。
その結果、売上高は前年同期比7.9%減の840億3千3百万円、セグメント損失は3千6百万円となりました。
シネマ分野では中国を中心に新興国のデジタルシネマスクリーン数が増加するものと予想されており、デジタルシネマプロジェクタの販売台数は微増の見込みです。また、音響システムやロビー広告、サービスメンテナンス等を含めたトータルソリューションビジネスの販売拡大を計画しています。一般映像分野では、引き続きエンターテイメントやバーチャルリアリティ、シミュレーションシステムなどでの映像機器の需要拡大が見込まれていることから、映像装置全体で販売拡大を計画しています。
光学装置は、引き続きスマートフォンやタブレット端末の需要に支えられ、高精細液晶パネル向け光配向装置やセンサ・MEMS等各種デバイス向け露光装置およびプリント基板用直描装置などで販売台数増加が期待できるほか、有機基板対応の3D積層用パッケージ向け露光装置の新規需要も立ち上がってくるものと予想しています。
これらによって、次期の装置事業は増収増益を計画しています。