製品紹介
近赤外レーザーダイオード | 700nm-850nm / 40mW(CW)-250mW(CW)
- 700nm帯近赤外レーザーダイオードは、バイオメディカル、ライフサイエンスをはじめ、近年は量子技術など、多くのアプリケーションに利用されています。従来CD等の光源で使われていた780nm帯LDの材料系(GaAlAs)では、温度特性を維持しかつ700nm帯に短波長化するのは困難であり、また、DVD等の光源で使われていた660nm帯LDの材料系(AlGaInP)では、結晶成長の難しさより700nm帯に長波長化し信頼性を確保するLDは実現しておりませんでした。
ウシオでは640nm帯赤色レーザーダイオードで培ったデバイス設計技術および結晶成長技術を展開し、AlGaInP系材料においてこれまで高品質の結晶を得ることが困難とされてきた波長700nmおよび705nmにおいて、高出力200mWで、高信頼性LDの製品化を実現しました。これらLDはLASER World of PHOTONICS 2023の量子技術分野において、Innovation Awardの大賞を受賞しました。また、波長671nm、689nm、698nmで高出力200mWのLDをラインアップし、量子技術分野において大学や研究機関を中心に高い評価をいただいております。 - 780nm帯から850nm帯レーザーダイオードは、ナイトビジョンやセンサー等の精度を必要とするアプリケーション用途で用いられております。これらLDは良好なビーム品質が求められますが、当社社独自の設計技術により、品質の良いビーム特性を実現しております。近年の市場ニーズに応えるべく、良好なビーム品質を維持したまま、高出力化、高効率化を実現し、850nm 250mWのLDを製品化しました。また、ラマン分光分析やICG分析等、バイオメディカル、ライフサイエンス用途に、785nm200mWのLDをラインアップしております。
近赤外レーザーダイオード特性例
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HL78002MG
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製品の特長
- 波長: 785nm Typ.
- 光出力 210mW (CW)
- 低動作電流 230mA at Tc=25 °C, Po=200mW
- 横シングルモード
- モニタPD内蔵
アプリケーション
- ラマン分光法
- パーティクルカウンター
- 量子技術
- レーザーモジュール
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HL85022MG
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製品の特長
- 波長: 850nm Typ.
- 光出力 260mW (CW)
- 低動作電流 270mA at Tc=25 °C, Po=250mW
- 高温動作:Tc= -40 ~ +75 °C
- 横シングルモード
- モニタPD内蔵
アプリケーション
- センサ
- ナイトビジョン
- レーザーモジュール