全世界のシネマスクリーンにおけるデジタル化が相当程度進んだものの、小型機の投入により、デジタルシネマプロジェクタの販売台数は前年同期とほぼ横ばいで推移しました。一方、一般映像分野については、米国に加え欧州でも販売が拡大し、コントロールルームなど各種映像装置の販売が堅調に推移しました。
光学装置分野は、液晶パネル製造用の光配向装置の販売が本格化したものの、電子部品製造用露光装置の販売低迷などにより微減収となりました。
その結果、売上高は前年同期比6.2%増の912億4千3百万円、セグメント利益は前年同期比119.1%増の25億3千7百万円となりました。
シネマ関連では、新規に参入するオーディオ事業を含めたソリューションビジネスの拡大を目指します。年率10~15%の市場拡大が続いている一般映像事業分野では、引き続きバーチャルリアリティやシミュレーションシステムを中心に用途拡大が期待できることから、市場全体で販売拡大を見込んでいます。
エレクトロニクス市場では、中小型の高精細液晶パネル向け光配向装置が引き続き好調に推移するとともに、パワーデバイスやMEMS製造向けなどの露光装置需要の拡大が期待できます。また、2.5Dインターポーザ向け露光装置やプリント基板用直描装置などの新規需要も期待できます。
(注)売上高には、内部売上高または振替高が含まれています。