<iframe src="//www.googletagmanager.com/ns.html?id=GTM-KL9Q9W" height="0" width="0" style="display:none;visibility:hidden">

USHIO

USHIO

Ushio Report 2020

環境

Ushio Report 2020 ESG情報 環境

持続可能な社会の実現に向けて

WSJが選ぶ「世界で最も持続可能な経営をする企業100社」に選出

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が10月14日付で発表した「世界で最も持続可能な経営をする企業100社」(The 100 Most Sustainably Managed Companies in the World)に選定されました(56位)。
このランキングは、WSJの環境、ソーシャル、ガバナンス(企業統治)調査アナリストが5,500社以上の上場企業を評価し、作成したものです。ビジネスモデルやイノベーション(技術革新)、社会・製品問題、従業員・職場問題、環境など各分野の持続可能性指標を基準にしており、持続可能性を幅広い見地で捉え、リーダーシップやガバナンス慣行を基に長期的な株主価値の創造能力を採点しています。
今回の選定は、ウシオの環境、社会、ガバナンスの取り組みが持続可能性の観点から評価されたものと考えています。その中でも環境は18位と高い評価を得ています。GHG排出削減、エネルギー管理、廃棄物削減、水資源の削減などの取り組みや透明性が評価されたものと考えます。
同様に環境を含むESG評価においても、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が選定した4つのESG指数である、「FTSE Blossom Japan Index」「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」「MSCI日本株女性活躍指数(WIN)」「S&P/JPX カーボン・エフィシエント指数」全ての構成銘柄に選定されています。

環境配慮型製品開発

― 高出力赤色LDが「レーザー学会産業賞」奨励賞を受賞 ―

ウシオ電機の高出力赤色レーザーダイオード(LD)「HL63520HD」が、2020年度 第12回「レーザー学会産業賞」の奨励賞を受賞しました。
レーザー学会産業賞は、レーザーに関する製品・技術の開発、実用化、普及などにおいて、国内のレーザー関連産業の発展に貢献しうる優秀なものに対して授与される賞です。中でも奨励賞は「市場の開拓および将来性が期待されるもの」に与えられる賞で、ウシオの高出力赤色LDは以下の点が評価されました。
・世界最高光出力および電力変換効率を達成した技術力は非常に高く、世界トップ2の赤色半導体レーザーメーカーの製品として実績がある。
・大型プロジェクター、レーザーTV用に市場成長が見込まれるとともに、潜在市場が大きな車載ヘッドアップディスプレイやAR/VR向けヘッドアップディスプレイへの展開も期待でき、将来性も高い。
今回受賞したウシオの高出力赤色LDは、レーザープロジェクター向けとして2019年4月から販売を開始。従来のランプタイプのプロジェクターと比較して長寿命でランプ交換が不要などTCO削減に貢献できること、更にレーザータイプの中でも光源に赤色LDを搭載した製品は優れた色再現性を高効率で実現できることから、プロジェクターメーカー各社から好評をいただいている製品です。
ウシオでは環境性能を向上させた製品を「環境配慮型製品」として認定し、その中でも既存製品とは一線を画した革新的環境対応技術を採用した製品を「スーパーグリーン製品」として認定しています。この高出力赤色LDは、社内での環境性能評価も高く、「スーパーグリーン製品」として認定されています。

受賞した高出力赤色LD「HL63520HD」

気候変動への取組み

2030年に向けたSBT取組み目標強化

ウシオでは、「2020年環境ビジョン」の先を見据え、2030年にどうあるべきかという考えのもと、GHG排出量削減目標を設定しました。この目標はSBT(Science Based Targets)として2018年に認定されています。最近の気候変動に関する国際的な見地から、目標の見直しを行い、2017年度比で33%の削減を目指すこととしました。事業所活動等によるCO2排出削減のみならず、環境配慮型製品の開発により、SCOPE3製品使用でのCO2削減も進めていきます。

事業活動でのCO2排出削減

ウシオフィリピンやウシオ電機御殿場事業所での太陽光発電の新設、増設を進めています。太陽光発電設備増設により、御殿場事業所では事業所全電力の5%程度を賄うことができるようになりました。
また、本社オフィスでは、働き方改革による在宅勤務体制の構築と制度拡充が進み、オフィスを縮小することができるようになりました。その結果、CO2が30%程度削減できる見込みで、環境負荷低減にもつながっています。

異常気象リスクにかかる調達とビジネス戦略

気候変動によるリスクとして、世界各地での異常気象に伴う洪水や干ばつ、火災により工場が操業できなくなったり、サプライチェーンの操業停止や資材調達リスクが顕在化しています。そこで、このリスクを低減するため、生産の分散や資材調達においてもBCPの視点を取り入れるなど、戦略的な対応を行っています。
一方、気候変動を新たなビジネスチャンスととらえ、気候変動により予測されるシナリオから社会でのCO2削減に寄与するため、既存の技術をウシオ技術に置き換えることでCO2削減ができる技術の開発や新たなビジネス戦略を展開しています。例えば、常時点灯が必要な低圧水銀灯によるドライ洗浄工程を、必要時のみ点灯可能なエキシマランプに置き換えることにより、省エネ化することができ、結果として、お客様のCO2排出量削減に貢献などです。また、気候変動下で想定される、安定的な食料調達を実現するため、植物工場の開発にも携わっています。

水リスクへの対応 水資源の節約

ウシオでは、水の使用量削減を重要なテーマと位置づけ、2025年度までに、ウシオグループの水使用量を2019年度比3%削減するという目標を設定し、取り組みを始めました。
この目標は、グループ全体の水使用量と用途を分析、施策検討した結果から設定しました。グループとして半導体関連の製造事業に参入したことから、水使用量の急激な増加が認められました。また、一部を除いて循環水化などはすでに進んでおり、削減余地が小さいことがわかりました。しかし工夫による節約、工程の見直し、循環水化の追加などについて検討し、改善に取り組んでいます。

環境に対する取り組みの詳細については、下記リンンクをご覧ください。