新成長戦略

ウシオ電機株式会社は、2030年を最終年度とする新成長戦略、「Revive Vision 2030」を改めて策定しました。

2030年に向けて

2030年の目指す姿

ウシオは1990年代以降、市場が急拡大・変化する中、利益率水準は大きく上昇してきましたが、リーマンショック以降大きく様相が変わり収益は漸減傾向となっていました。課題を軌道修正し、持続的に成長していける会社を目指し、2020年7月に公表した第1次中期経営計画(以下、中計)において、2030年に向けてのMissionとVisionを策定しました。その後、事業環境の変化に伴い、第2次中計(2023年5月公表)の再検証を行い、2030年度を最終年度とする新たな成長戦略を策定するとともに、2030年の目指す姿(MissionとVision)を改訂し、2024年5月に公表しました。新たな成長戦略では、『光』のイノベーションカンパニーとして、インダストリアルプロセス領域を主体にお客様と成長していくことを目指してまいります。

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前中計(第2次中計)の振り返り

2023年5月に公表した第2次中計(前中計)では、2030年のありたい姿(Vision 2030)に向け、「成長を仕込む」フェーズとして目標の達成を目指す方針を掲げました。しかし、その後半導体市況の悪化など当社を取り巻く事業環境に変化が生じた外部要因に加え、前中計において成長の主軸であったIndustrial Process事業において計画の見直しをせざるを得ない内部要因が生じたことから、計画の大幅な乖離が生じ、成長戦略の抜本的な見直しが必要となりました。そのため、2024年5月に「新成長戦略:Revive Vision 2030」*として新たな戦略を策定し、公表を行いました。
*「Revive Vision 2030」の「Revive」は「大きな変革をもって、目指す姿を実現する」という当社の想いを表現したものです。

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新成長戦略の位置づけ

2024年5月に公表した「新成長戦略:Revive Vision 2030」は、前中計の方針を改め、新たな戦略方針のもと、より実現性の高い企業価値向上シナリオを策定しました。2030年の目指す姿の実現に向け、PhaseⅠ(2024~2026年度)とPhaseⅡ(2027年~2030年度)に期間を分け、PhaseⅠでは戦略分野の再定義による「事業ポートフォリオ変革」を実施、PhaseⅡではPhaseⅠの成果を最大限活用し「事業の着実な成長」を目指します。業績目標としてPhaseⅠ:ROE8%以上、PhaseⅡ:ROE12%以上を達成すべく、各施策を着実に実行してまいります。

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基本方針

新成長戦略(Revive Vision 2030)では、PhaseⅠ及びPhaseⅡのそれぞれで達成すべき係数目標を定め、その実現に向け、「経営効率を重視した成長戦略」を方針として掲げています。具体的には、①成長・開発投資、リソースをIndustrial Process事業に集中させ成長拡大 ②“率”を追求 ③成長投資と資本効率を両立 の3つです。これらの方針のもと、より実効性の高い事業戦略と財務戦略を策定し、計画の厳格なモニタリングを実施することで、掲げた係数目標の達成を目指してまいります。

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事業戦略:事業ポートフォリオの変革

事業ポートフォリオの変革では、収益力向上の実現(2030年:営業利益率12%以上*の実現)に向け、不採算事業のてこ入れを行うとともに、注力事業であるIndustrial Process事業を中心とした事業ポートフォリオへ変革していきます。また、明確な事業評価やメリハリのある投資計画への見直しを行い、ウシオならではの強みが発揮される領域へのシフトを進めてまいります。
*営業利益率は参考値

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財務戦略:ROEの改善に向けた取り組み

新成長戦略(Revive Vision 2030)では、PhaseⅠ:ROE8%以上、PhaseⅡ:ROE12%以上とする係数目標を掲げています。また、ROEの改善とともにPERの改善も進め、早期にPBR1倍超を実現していきます。ROE改善のために、事業ポートフォリオ変革の実行やIndustrial Process事業の成長拡大のための事業戦略を推進し、そのための成長投資をPhaseⅠで400億円以上を行う計画です。また、資本の最適化に向け自社株投資+配当をPhaseⅠで650~750億円の実施を計画しています。更にROEの改善を着実に進めるために、バランスシートマネジメントにおいて財務規律を重視した経営を推進し、資産効率を改善してまいります。

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ESG経営の本格推進

新成長戦略(Revive Vision 2030)においても、事業とサステナビリティの両輪経営を進めるため、ESG経営への取り組み強化を行うことで更なる企業価値向上を目指します。2030年の目指す姿の達成に向けたマテリアリティである「5つの経営のフォーカス」を推進すべく、非財務KPI目標を明確化し、活動を本格推進してまいります。また、社内外のエンゲージメントの向上を目指し活動を強化することで、エンゲージメントによる業績への寄与を高めていきます。

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人財戦略

新成長戦略(Revive Vision 2030)では、戦略に基づく人財投資の基本方針を明確化しました。2030年の目指す姿の達成に向けた方針として3つを掲げ、セグメント別人員構成については、注力事業であるIndustrial Process事業の割合を増加させていきます。そのために、人財投資とリスキリング及び採用と育成、報酬体系の見直しなどを行ってまいります。

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ガバナンス体制

これまでもガバナンスの強化・推進を行ってきましたが、一層の強化推進により、新成長戦略における2030年の目指す姿の実現を目指してまいります。なお、更なる取り組みについては、適宜発表してまいります。

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