USHIO

光技術情報誌「ライトエッジ」No.3(1995年秋発行)

特集 第7回光源の科学と技術に関する国際会議

(注目すべき発表論文<社外>)

PROGRESS IN
SULFUR LAMPS TECHNOLOGY

B. P. Turner, M.G.Ury
<D. A. Maclennan and Y.Leng Fusion Lighting,Inc. >

硫黄ランプ技術の進歩

前回のLS6でIV族の無電極ランプ(特に硫黄ランプ)を著者らは発表した。現在、実験室段階からフィールドでの寿命試験の段階に移っている。システムの電力は約3.1kWである。美術館、デパートなどいくつかの場所でライトパイプを使用して、照明用として、点灯試験をされている。ただし、一般用途には、強制空冷をする必要が、障害となっている。

今回、強制空冷を必要としない1000Wランプが開発された。ランプ直径は40mm、全光束は134000rmでNISTの保証値として、97rmW(電源ロス込み)と非常に高効率である。表1に本ランプのエネルギーバランスが示されている。バルブ入力あたりでは160rm/Wと非常に高効率である。また、他のランプに比較して、赤外線がすくない、比較的、“cool”ランプである。スペクトルを図1に示す。色温度約5400K、CRI(演色評価指数)79である。

今後、照明用ライトに非常な可能性を持っていると著者らは述べている。

<紹介者 技術研究所 応用開発部長 五十嵐龍志>

●当発表のSymposium Proceedingsがありますので、ご希望の方は広報までご連絡ください。

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