ウシオ電機、Necselを完全子会社化
―発行済み株式の51%を取得―
ウシオ電機株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:菅田 史朗、以下 ウシオ)の100%子会社であるウシオアメリカ(本社:米国カリフォルニア州 社長:浜島健爾)は、12月21日、米国半導体レーザメーカ、Necsel Intellectual Property, Inc. (本社:米国カリフォルニア州、社長:William Mackenzie 以下、Necsel)の全株式を取得し、完全子会社化いたしましたので、お知らせいたします。
ウシオアメリカは、5年以内に100%子会社化することを前提に、2009年5月、Necselの発行済株式の49%を取得いたしました。このたび固体光源事業の加速化を推進するため、当初計画を早めて全株式を取得し、完全子会社化を実施いたしました。
Necselは半導体レーザの研究開発企業Novalux(米国)が保有していた技術や特許などを継承し、それらを用いて赤外波長域および可視波長域の大出力レーザを開発、事業化するため、2008年11月に設立されました。
Necsel保有の特許を用いることで、シンプルな構造でありながら高い波長変換効率と信頼性を有する、小型高出力レーザが実現可能で、また、ウェハプロセスでの製造が可能であることから、自動化などによる低コスト化が期待できます。
ウシオグループはNecselを通じて、半導体レーザをデジタルシネマ、データプロジェクタ、特殊照明などの光源として活用し、早期に事業化するため、今後の研究開発を着実に推進してまいります。
Necselの半導体レーザ

(レーザ完成品) H 28×W35×D20mm以下
(組込後/発光時) 出力:3W以上、波長532nm
Necselについて

Necsel Intellectual Property, Inc. (本社:アメリカ合衆国カリフォルニア州)は, 2008年11月設立。コンパクトで、低コストでの大量生産が可能な世界初の可視光レーザ、NecselTMを保有しています。
デジタルシネマや、フロントプロジェクタといったようなプロジェクタ市場に必要な赤、緑、青という光の三原色の波長を提供しています。 レーザ光は明るく、広い色彩を持った鮮やかな色合いを持ち、低コストで、製品寿命が長いという特長があります。Necselはこの商品を武器に、将来的には“レーザーネオン”やLCDバックライトといった分野も開拓してまいります。http://necsel.com/
Novalux社について
正式名称:Novalux, Inc.
現在、Necsel社の社名となっているNecsel (Novalux Extended Cavity Surface Emitting Laser)というブランドで可視光レーザを開発。日系大手電機メーカとプロジェクションテレビ用のレーザ光源モジュールの共同開発を行なったほか、2007年のInternational CESでは「レーザテレビ」の試作機を発表しました。
ウシオアメリカについて
ウシオアメリカ(本社:米国カリフォルニア州)はウシオ電機の100%子会社として1967年に設立。北米の開発製造拠点を2箇所有し、独自開発製品のヒーターランプやカスタマイズされた特殊ランプをはじめ、3,500品種以上の製品を北中南米市場の一般照明分野、特殊照明分野、半導体分野、エンターテインメント分野等に販売。顧客へのきめ細かいサービスを提供し、光を通したソリューション・プロバイダーの第一人者をめざしビジネスを展開しています。また、事業持株統括会社として、北米のグループ会社をまとめる役割を果たしています。http://www.ushio.com/