水銀レス蛍光ランプ「XEFL®」をバックライト用に展開

― 大画面表示液晶モニター用に ―

ウシオ電機株式会社（本社：東京都、代表取締役社長：菅田 史朗、以下　ウシオ）は、店舗や看板用に開発した水銀レスの蛍光ランプ、ゼフル（ＸＥＦＬ®）の発光効率、寿命時間を改良し、大画面表示液晶モニターのバックライト用途に販売することを決定いたしましたので、お知らせします。

ゼフル（ＸＥＦＬ®）点灯時

ゼフル（ＸＥＦＬ®）は2007年12月のテスト販売開始以来、水銀を使用しない、紫外線を出さない、長寿命、周辺温度の影響を受けにくいなどの利点から、店舗用や屋外看板用に使用され始めています。

近年、商業施設での広告表示媒体、いわゆるデジタルサイネージ用途に、大型モニターの需要が高まっており、液晶パネルメーカーも大型パネルの新しい用途として、注目しています。しかしながら現在の液晶バックライトには水銀入りのCCFLが使用されており、モニターを縦長に設置するとランプ内の水銀が下部に偏り、色むらが発生する欠点があるため、縦型液晶モニターを製造する際には、短いランプを水平状態で多数配置する必要がありました。

ゼフル（ＸＥＦＬ®）は、キセノンガスを使用しているため、ランプを垂直に設置しても点灯可能で、モニターの縦・横設置を自由に変える事を可能にしました。

また、水銀を使用しないため、周辺温度の影響を受けにくく、寒冷地の半屋外に設置した液晶広告用モニターでも、バックライトによる十分な光量を得ることが可能です。

ゼフル（ＸＥＦＬ®）のもう一つの特長でもある外部電極構造は、CCFLの2倍の電流での点灯を可能にし、液晶モニター内のランプ本数を半分に減らすことができるため、製造コストを周辺部材も含めて最大で3割程度削減することができます。

バックライト用ゼフル（ＸＥＦＬ®）は、既発売の照明用「ゼフル（ＸＥＦＬ®）」に比べて、発光効率を10％アップ、使用時間を50％伸ばしています。約1.5mの長さまで製造が可能で、液晶パネルの短辺側に使用した場合、およそ120インチの液晶パネルまで対応が可能です。