クリスティ、デジタルシネマプロジェクタ出荷台数12,000台を達成

―中国・深圳に工場を新設―

ウシオ電機株式会社(本社:東京都、代表取締役社長 菅田 史朗、以下 ウシオ)の100%子会社、クリスティ・デジタル・システムズUSA(本社:米国カリフォルニア州、CEO:浜島健爾、以下、クリスティ)のデジタルシネマプロジェクタの累計出荷台数が、2010年6月現在で12,000台を達成いたしましたので、お知らせします。なお、さらなる需要増に対応するため、6月にクリスティが100%出資して設立した、「クリスティ深圳」にて7月から中国でも生産を開始します。

クリスティは、2005年から2007年にかけて、アメリカで大規模な普及促進プログラム*1を実施し、2年間で約3,800台を設置。その後2008年には全世界での累積出荷台数5,000台を記録しました。2009年には同7,500台、2010年6月には4Kアップグレードが可能なクリスティ・ソラリアTMシリーズ*2 2,000台を含めて、累積集荷台数が12,000台を達成いたしました。

また、各地域の総デジタルスクリーンにおけるシェアは、北米が約70%、欧州で約55%、全世界で約65%となっています*3

クリスティは2000年の出荷開始当初より、カナダ・オンタリオ州キッチェナの工場でDCPを生産してきましたが、3D映画の普及などによる世界各地からの急激な需要増に対応するため、アジア各地の消費地に近く、また、中国国内で輸入関税の負担軽減が可能である中国・深圳に新しく生産拠点を設け、7月から稼動を開始することになりました。

新工場では、クリスティ・ソラリアTMシリーズのCP2220,CP2210、CP2230を順次生産し、アジア太平洋地域、およびその他地域へ出荷をしてまいります。

*1 普及促進プログラム

2005年から2007年にかけてアメリカで実施された、DCPの設置を促進するためのスキーム。配信会社AIX(旧:アクセスIT、現:シネダイム)の100%子会社であるクリスティAIXがSPC(特別目的会社)となり、DCPをクリスティから一括購入した後、別契約により、DCPを供給されたシネコンチェーンがDCPの設置を行なった。製作会社によって支払われるVPF(バーチャルプリントフィー*)は、DCPのシステムコストの大半に充当され、シネコンチェーンは、DCPシステムコストの一部と、年間のメンテナンス費、交換ランプ代、設置費のみを負担するだけですむため、デジタル化が促進される仕組み。SPCは、DCPの購入費を、VPFにより長期間かけて回収する。

*バーチャルプリントフィー
製作者とシネコンチェーンとの間で合意の上、DCPで映画が上映されるたびに、SPCに対し、製作会社が支払う費用で、DCPの購入など映画館のデジタル化に必要な資金の一部に充当される。

*2クリスティ・ソラリアTMシリーズ

DLP®方式による4K解像度のDCPシリーズ。CP2230,2220,2210は、将来的に4Kへのアップグレードが可能な’4K-ready’の2kシリーズ。CP4230,4220,4210は、4K解像度のみに対応。

*解像度
DCP の解像度には、2K方式と4K方式があり、それぞれ、水平方向の解像度を指す。2K=横2048x縦1080(=フルHD)、4K=横4090x縦2160(=フルHDの4倍)。

※DLPは、TI(テキサス・インスツルメンツ株式会社)の登録商標です。

*3 各地域のシェア

クリスティ調べ(2010年6月1日現在)

クリスティについて

クリスティ・デジタル・システムズUSAは、グローバルなビジュアルテクノロジーカンパニーであり、ウシオ電機(東証:6925)の100%子会社です。どこよりも早く、最先端のプロジェクタやシステムディスプレイを製品化することで、世界で最も革新的なビジュアルテクノロジーメーカのひとつとして認められています。小売店のディスプレイからハリウッドまで、重要な情報基幹システムのコマンドセンタから、教室・訓練用シミュレータまで、クリスティのディスプレイソリューションとプロジェクタは、そのダイナミックで驚異的な映像で、世界中の人々を魅了しています。