ウシオ、松竹およびワーナー・マイカルと 映画館のデジタル化促進プログラム導入で合意

―全スクリーンをデジタル化―

ウシオ電機株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:菅田 史朗、以下 ウシオ)は、松竹株式会社(本社:東京都、代表取締役社長 迫本淳一 以下、松竹)および株式会社ワーナー・マイカル(本社:東京都、社長:ミラード・L・オゥクス 以下、ワーナー・マイカル)と映画館のデジタル化促進プログラムを導入することで合意いたしましたので、お知らせします。本プログラムの導入により、2012年内を目処に松竹およびワーナー・マイカルの全スクリーンがデジタル化されることになります。

デジタル化にあたり使用されるデジタルシネマプロジェクタ(以下、DCP)は、主としてウシオの100%子会社クリスティ・デジタル・システムズ(以下、クリスティ)社製が採用されます。また、同じくウシオ100%子会社の株式会社ジーベックスが設置・メンテナンスサービスなどを行ないます。

今回導入される促進プログラムはウシオと、本プログラムでも採用されているシネマサーバーのサプライヤー大手GDCテクノロジー(本社:香港)が共同で構築したもので、興行会社の設備投資負担を大幅に軽減し、映画館のデジタル化を促進するものです。本プログラム実施のため、ウシオは2月14日付で100%子会社のジャパンデジタルシネマサポート株式会社(JDCS)を設立しています。

現在日本の総スクリーン数は約3,400とされており、そのうちデジタル化されたのは約28%にすぎません*1。映画館がデジタル化されることにより、画質の劣化を防ぐことができるだけでなく、3D映画の上映を容易にし、映画以外のコンテンツの上映が可能になるなど、数多くの利点があります。

クリスティは2000年からDCPの販売を開始し、2010年6月現在、全世界で12,000台以上を設置しています。ウシオは2014年3月までに、今回のプログラムによる導入分を含め、日本国内のシネマコンプレックスのデジタル化において、60%以上のシェア獲得を目指してまいります。

*1 2010年12月末現在(日本映画製作者連盟調べ


参考資料


新会社について

会社名 ジャパンデジタルシネマサポート株式会社(JDCS)
登記地 東京都中央区
代表 福井 啓二
事業内容 配給会社から販売奨励金を回収し、興行各社へ支払う。
配給会社に対して興行各社に設置した機器の使用状態のリポートを行う。
設立日 2011年2月14日
株主 ウシオ電機100%

クリスティについて

クリスティ・デジタル・システムズは、グローバルなビジュアルテクノロジーカンパニーであり、ウシオ電機株式会社(東証:6925)の100%子会社です。どこよりも早く、最先端のプロジェクタやシステムディスプレイを製品化することで、世界で最も革新的なビジュアルテクノロジーメーカのひとつとして認められています。小売店のディスプレイからハリウッドまで、重要な情報基幹システムのコマンドセンタから、教室・訓練用シミュレータまで、クリスティのディスプレイソリューションとプロジェクタは、そのダイナミックで驚異的な映像で、世界中の人々を魅了しています。http://www.christiedigital.com/


ジーベックスについて

ウシオ電機株式会社(東証:6925)の100%子会社。1991年設立。デジタルシネマプロジェクタ・シネマサーバの販売・設置、メンテナンス、TMS(Theater Management System:シアターマネジメントシステム*2)を提供します。またネットワークオペレーションセンター(NOC)による24時間遠隔監視サービスを行ないます。http://www.xebex.co.jp/

*2 シアターマネジメントシステムとは
映画館全体の運営の合理化・自動化の実現のため、シネマコンプレックスの全スクリーン対し、上映に関する集中管理を行なうシステム。スクリーンごとに設けられた「デジタルシネマサーバ」を管理することにより、シネマコンプレックスにおける「デジタルシネマコンテンツの配信」、「上映スケジュールの作成・編集」、「上映状況の監視」などを一拠点で簡単に行なうことを可能にします。


松竹株式会社について

松竹株式会社(本社:東京都中央区、東証:9601)は、1895年創業。歌舞伎・演劇の製作・興行、映画の製作・配給・興行を手がけるほか、キャラクター事業、不動産事業など、幅広く事業を展開しています。松竹グループ全体で、32サイト305スクリーン(他社との共同事業体を含む)の映画館を運営しています。http://www.shochiku.co.jp/


ワーナー・マイカルについて

株式会社ワーナー・マイカルは、タイム・ワーナーグループとイオンリテール株式会社の合弁企業で、1991年に設立。1993年に国内初のシネマコンプレックスを開業以来、2011年2月現在で、全国に60劇場、496スクリーンを展開しています。2005年より「デジタル3-Dシネマ」を導入しデジタル化を進めつつ、2010年には国内初の「D-BOX」(映画のシーンと連動して動く座席)や「ULTIRA(ウルティラ)」(壁いっぱいのスクリーンと立体的な音響システム)を導入するなど、新しい技術を積極的に取り入れ、映画を含む新しいエンターテインメントのご提供に取り組んでおります。http://www.warnermycal.com/


GDCテクノロジー(GDC Technology)について

GDCテクノロジー(以下、GDC)は、香港証券取引所に上場しているグローバルデジタルホールディング社の子会社であり、デジタルシネマ、メディア配信、ならびにディスプレイ市場の大手グローバルソリューションプロバイダとして、デジタルシネマサーバと先進のデジタル表示システムを世界規模で供給・設置しています。GDCは現在世界第2位、アジアでは最大のシネマサーバサプライヤであり、米国、シンガポール、香港、中国に営業拠点があります。また、米国の大手スタジオとバーチャルプリントフィー(VPF)契約を締結しており、アジアにおけるサードパーティのデジタルシネマシステム提供企業として活動しています。
http://www.gdc-tech.com


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