ファイバー光源式LEDスポットUV照射装置「スポットキュア SPL-2」
の販売を開始

―LEDの本体内蔵により、熱問題を解決―

ウシオ電機株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:菅田 史朗、以下 ウシオ)は、LEDを本体に内蔵することで従来からの課題であった熱問題を解決した、ファイバー光源式LED スポットUV照射装置「スポットキュア SPL-2」の販売を、2011年12月より開始いたします。
なお、本製品はウシオのスポットUV照射装置「スポットキュアシリーズ※1」の最新機種であり、2011年12月7日(水)~9日(金)に、幕張メッセで開催されるSemicon Japan 2011において、パネル展示および実機展示をいたします。(ブースNo.5A-606


φ1~10mm程度の任意の極小領域にUVを照射するスポットUV照射技術は、エレクトロニクス、自動車、医療機器などの多様な製造ラインにおいて、硬化、接着、封止、剥離などに用いられており、その光源は、環境志向の高まりに伴い、ランプからLEDへの切り替えが一部進んでいます※2
しかし、従来のLEDタイプのスポットUV照射装置は、照射対象物に最も近い照射先端部分にLEDが組み込まれていたため、LEDそのものからの発熱による以下の課題がありました。

   【従来機種における、照射先端部分の発熱による課題】
   1.LEDの短寿命化
   2.照度減衰(約15%ダウン)による歩留まり低下
   3.放熱治具の設置によるライン構築の制約

これに対し、ウシオのファイバー光源式LED スポットUV照射装置「スポットキュア SPL-2」は、発熱の元となるLEDを本体へ内蔵。さらに、LEDの光を効率よくファイバーに取り込む独自の光学設計と、その光をファイバー先端に誘導する高効率リキッドファイバーを組み合わせることで、放熱治具などを一切用いずに、熱を起因とするこれらの課題を解決するとともに、以下を実現いたしました。
 
   【「スポットキュア SPL-2」の特長】
   1.LEDの2倍の長寿命化
   2.照度減衰率の改善(約15%→3%)による歩留まり向上
   3.柔軟かつコンパクトなライン構築が可能

ウシオはすでにランプタイプ※3のスポットUV照射装置も複数ラインアップしており、今回のLEDタイプとあわせ、お客様へ最適なスポットUV照射プロセスのご提案を進めてまいります。

※1 ウシオは、業界に先駆けてランプ方式のスポットUV照射装置「スポットキュアシリーズ」を開発。以来30年以上にわたり
   製造・販売を続け、同シリーズの出荷台数は累計で30,000台を超え、世界シェアは約40%
   (2011年10月末時点、当社調べ)。

※2 樹脂はその種類によって硬化する光の吸収波長が異なる。単一波長のLEDと幅広いブロード波長を持つランプの
   それぞれで、樹脂に応じた使い分けがなされている。

※3 省エネタイプ「SP-X」、高出力タイプ「SP-500W」をラインアップ。

ファイバー光源式LED スポットUV照射装置「スポットキュア SPL-2」

主な仕様

外形寸法(mm)

H130×W150×D205

重量

3.8kg

発光波長

365nm

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