「第29回 独創性を拓く 先端技術大賞」において
新規蛍光体センサー(Q-body)が「特別賞」を受賞

ウシオ電機株式会社(以下、ウシオ)と東京工業大学が共同で研究・開発を行なっている新規蛍光抗体センサー Quenchbody (Q-body) が、フジサンケイビジネスアイの「第29回独創性を拓く 先端技術賞」の「企業・産学部門」において特別賞を受賞しました。

「独創性を拓く先端技術大賞」は、文部科学省および経済産業省の後援により「科学技術創造立国」の実現に向け、優れた研究開発成果をあげた全国の理工系学生と企業の若手研究者、技術者を表彰する制度です。

ウシオは2015年5月発表の中期経営計画において「ライフサイエンス分野」を従来のエレクトロニクス分野、ビジュアルイメージング分野に次ぐ第3の柱と位置づけており、このたび受賞した新規蛍光体センサーも、ライフサイエンス分野の強化に向けた研究開発活動の一環となります。

【第29回 独創性を拓く 先端技術大賞】 http://www.fbi-award.jp/sentan/index.html

受賞名

簡便迅速な『その場』免疫測定に挑む 〜 新規蛍光抗体センサーQuenchbody の開発と応用 〜

技術概要

前工程を必要とせずに目的物質の定量が可能な、今までにない非常にユニークで新しい免疫測定原理を見出した。それを新規免疫測定素子Quenchbody(Q-body)と命名し、医療や環境・農業などの市場で「見えないものを、その場で見える化する」ニーズに応えるため、日々の改良を続けている。

提出論文では、より安定かつ応答性を向上させたQ-bodyの構築に成功しており、さらに大腸菌でQ-bodyを合成するという新たなアプローチに対しても取り組んでおり、産業的な生産においての糸口になると期待される。さらにQ-bodyを用いた応用利用の一例も紹介している。

このように我々はこのQ-bodyを臨床検査、食の安全、環境保全、薬物乱用防止など様々な利用範囲に対して、簡便な操作で、迅速に分析可能なオンサイト検出への展開を目指して研究を続けている。

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