世界初、水銀フリーの「空間殺菌・脱臭用 光オゾナイザー」2製品を同時発売

真空紫外光により、従来のUV方式と比べてオゾン生成力は10倍かつ、NOxレスでより安全に


ウシオ電機株式会社(本社:東京都、代表取締役社長 浜島 健爾、以下 ウシオ)は、世界で初めて※1、水銀フリーのランプを搭載した、空間殺菌・脱臭用光オゾナイザー「XeFIria(ゼフィリア)シリーズ」を開発し、12月1日から、常設タイプと持ち運びタイプの2製品を同時発売しますのでお知らせいたします。



従来、空間殺菌や脱臭ではオゾンが利用されており、その生成方式として以下が挙げられますが、それぞれに課題があります。

【放電方式】
有害で残留性のあるNOx(窒素酸化物)※2が発生する場合があるほか、高湿度の空間では電極に汚れが発生しオゾンの生成力が低下する可能性もある。
【紫外線方式】
オゾン生成力が低く、小型化が困難かつ大空間や短時間での殺菌・脱臭対応ができない。
また、水銀を使用しているため、低温環境での点灯や、瞬時ON/OFFができない。
【電解方式】
液体を使用する必要があり、付帯設備が必要。

これに対しウシオは、強力なオゾン生成力を持つ真空紫外光※3に着目し、自社が持つ独自の光学技術を応用することで、従来の紫外線方式と比べ、オゾン生成力を約10倍としただけではなく、世界で初めて水銀フリーのランプを搭載した空間殺菌・脱臭用光オゾナイザーの製品化に成功しました。
これにより、各方式で課題となっていた低温下での使用や瞬時のON/OFF、NOxレスによる環境負荷の低減、装置の小型化をも実現しました。

ウシオは「環境・衛生」分野での新規事業創出を経営課題と捉えており、既存分野で培ってきた光学技術や製造技術を組み合わせることで、これからも環境・衛生分野における「安全・安心」への取り組みに貢献していきます。

※1) 2016年10月31日時点、ウシオ調べ
※2) 一酸化窒素・二酸化窒素などの窒素酸化物の総称。残留性があり、人体に対する作用としては、強い酸化作用があり、細胞を傷害するので、粘膜の刺激、気管支炎、肺水腫などの原因となる。世界各国で、NOxに対する規制は年々厳しくなっている。
※3) 紫外光の中で最も波長の短い10–200 nm の領域の光。光は波長が短いほど高エネルギーなため、真空紫外光は、紫外線の中では最もエネルギーが強い。


■主な用途(以下空間での殺菌・脱臭)
ホテルの客室、病院、介護施設、食品工場、レストラン厨房、エンターテイメント施設、スポーツ施設、ごみステーション、喫煙ルーム、交通機関(車・電車・船・飛行機)、保冷庫など

■特長
①世界初、水銀フリー特殊光源搭載
②NOxレス
③軽量・小型化
④低温環境でも使用可

■製品概要
製品名 XeFIria mini(ゼフィリア・ミニ) XeFIria zero(ゼフィリア・ゼロ)
タイプ 常設タイプ 持ち運びタイプ
外形寸法(mm) 280(W)×110(D)×125(H) 260(W)×210(D)×85(H)
重量(kg) 1.6 3.4
ユーティリティ AC90~240V 50/60Hz
ACアダプター: 50W以下 ケーブル長:1.5m
AC100~240V 50/60Hz
操作方法 Bluetooth Low Energy 
(スマートフォン・タブレット等による操作)
タッチパネル操作
パワー選択(強・中・弱)設定
タイマー設定 など
外観
価格 オープン
製造販売元 ウシオ電機株式会社