ウシオの光を用いたPFAS(有機フッ素化合物)分解技術が、株式会社エマルションフローテクノロジーズとの共同提案により環境省のPFOS対策実証事業に採択
ウシオ電機株式会社(本社:東京都、代表取締役社長 朝日崇文、以下 ウシオ)と株式会社エマルションフローテクノロジーズ(本社:茨城県、代表取締役社長 鈴木 裕士、以下 EFT社)が提案している『溶媒抽出技術、「エマルションフロー」を用いたPFOS 等の濃度低減と光分解技術を用いた回収PFOS等の無害化に関する実証実験』が、環境省が公募する「PFOS等の濃度低減のための対策技術の実証事業」に採択されました。
ウシオでは、波長172nmの紫外線を発するエキシマランプを用いた光の力に、OHラジカル、水和電子を加えた3つの力で、mg/Lという多量のPFOA、PFOS※であっても一定時間で99%を分解できることを確認しています。また、EFT社が開発した溶媒抽出技術「エマルションフロー」は、PFASを含む水からPFAS成分のみを選択的に分離し、超高濃度にまで濃縮することが可能です。
今回採択された実証実験では、それらの技術を融合することで、この選択的に濃縮されたPFAS溶液をウシオの光分解技術を用いて効率的に処理します。この実証実験を通じて、最適な条件を見出し、PFASの光分解効率を大幅に向上させることを目指します。
※PFOA(ペルフルオロオクタン酸)、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)はPFASの一種

ウシオは今後、光によるPFAS分解とそのシステムを提供し、その社会実装を通して「地上炭素ネットゼロと、人々の幸せを両立できる世界」に「光」で貢献していきます。
環境省が公募する「PFOS等の濃度低減のための対策技術の実証事業」については、こちらをご覧ください。
2025年7月28日付EFT社プレスリリース
環境省「PFOS等の濃度低減のための対策技術の実証事業」に採択されました
■参考
2025年1月16日付弊社プレスリリース
触媒や添加物を使用せず光を用いてPFAS(有機フッ素化合物)を分解・無害化できる技術を開発