グリーンプロダクツ(SCOPE3 カテゴリ11の削減、および環境配慮型製品)


気候変動への影響は、事業全体に及びます。特にウシオのようにエネルギーを利用する製品を提供しているメーカーは、製品の使用による気候変動への影響の割合が高くなる傾向にあり、これは大きなリスクになります。しかし、様々な企業が気候変動に取り組む状況の中、気候変動への影響がより少ない製品を開発すれば、お客様に選ばれる機会になると考えます。
ウシオは安全・安心・環境配慮型ソリューションの創出をテーマに、この対象範囲を「製品、開発、サービスを含む全事業領域」へと拡大してきました。省エネルギーに寄与する環境配慮型設計や開発を推進するため、ウシオ独自のスーパーグリーン製品の認定基準の一つとして省エネルギー化の項目を設け、認定製品の販売促進により省エネルギーへの貢献も継続的に進めてきました。
マテリアリティとして2021年度からは、製品使用時のCO2排出量の削減について引き続き重点課題として取り組みを継続していきます。スーパーグリーン製品の開発をはじめ、省エネ型の製品開発を今後とも進めてまいります。

環境配慮型製品の開発によるCO₂削減 2021年度以降の計画

経営フォーカスとしての
重要課題4

2021年度計画

SCOPE3(※1) CO2排出量を長期目標(2.54%/年削減)に沿った削減を推進 *
・SCOPE3の2030年の目標値に向けて、グループ全体の2017年度の対象製品のCO2排出量を把握 *
・スーパーグリーン製品基準を厳格化し、新基準でのGP・SG比率(※2)の向上を継続 *
・SCOPE3の対象となる2017年度のグループ全体の基礎データから、SBTiのガイドラインに沿った妥当性のあるCO2排出量の算出方法の確立

 *は第6期環境行計画からの継続テーマ

経営フォーカスとしての
重要課題4

中長期目標

長期目標:2030年度までに、ウシオグループSCOPE3CO2排出量を2017年度比33%削減する
2022年度目標:SBTiのSCOPE3 CO2排出量を2017年度比10%削減する。
2025年度目標:SBTiのSCOPE3 CO2排出量を2017年度比20%削減する。

(※1) GHGプロトコルに定義されたSCOPE3 Category 11対象製品のCO2排出量
(※2) 新製品開発時のアセスメント総件数に占めるグリーンプロダクト製品率、スーパーグリーン製品比率
※第6期環境行動計画におけるグリーンプロダクト委員会の取り組みは、マテリアリティの特定においても重要課題と評価されました。
 そのため、2021年度より経営のフォーカス4のテーマの一つとして、引き続き取り組んでいきます。
 

環境配慮型製品への取り組み

ウシオでは、設計標準に「環境配慮型製品アセスメントマニュアル」を組み込むことで、設計段階より製品が環境に与える影響を事前評価しています。この評価を基に、環境性能を向上させた製品を「環境配慮型製品」として認定しています。さらに環境配慮型製品の中でも優れたもので、既存製品とは一線を画した革新的環境対応技術を採用した製品を「スーパーグリーン製品」として認定しています。

ウシオの環境配慮型製品の体系

スーパーグリーン製品の開発

ウシオは環境配慮型製品の創出に取り組み、ウシオ独自の認定基準に基づき、環境対応技術を積極的に採用した製品を、ウシオの「スーパーグリーン(SG)製品」として認定しています。SG製品は、「省エネ」「長期使用」「3R設計」「使用材料」「アプリケーション」などで優れた環境配慮がなされたトップランナー製品であるほか、「ウシオ環境ファクター」による数値基準をクリアしたもので、現在は2020年度までに67製品が認定されています。

2020年度の認定製品としては、照射実験装置、紫外線皮膚治療器、高出力赤色レーザー、小型エキシマ照射装置など、ウシオ独自の強みが光る製品群に積極的に環境対応が取り込まれることになりました。

スーパーグリーン製品の評価項目

SG製品認定の基準は、次の3つの要件で構成されています。

①環境配慮型製品基準で80点以上(環境配慮型製品アセスメント基準に基づく)

②環境ファクター1.5以上(2015年度を基準年とし、従来製品との比較で計算)

③透明性の確保

環境ファクター

環境ファクターは、対象製品の環境効率/基準年度の同種製品の環境効率で算出しています。また、ウシオでは製品の環境効率を、製品の価値(性能)/環境負荷量で計算しています。製品の価値とは(出力×寿命)で算出し、環境負荷量は√[(入力)²+(3R量)²+(化学物質含有量)²]で計算します。

  • *1 出力:ランプであれば必要波長領域における光出力、照度など

  • *2 入力:製品使用時におけるエネルギー使用量

  • *3 3R量:製品の大きさ・重量(使用している資源の量)

  • *4 化学物質含有量:環境リスク物質の含有量 例えば、環境ファクター数値がαの場合、製品の基準年度に対する改善度合いは以下を示します。

  • ・製品の環境負荷が同じであれば、性能がα倍にアップ・製品の性能が同じであれば、環境負荷が1/αに削減

環境配慮型製品(グリーンプロダクツ)の取り組み

ウシオは製品設計において、環境配慮型製品アセスメントを義務づけしています。環境配慮型製品アセスメントの基準で60点以上をクリアし、環境ファクターの向上などの必要項目を満たした製品を環境配慮型製品(グリーンプロダクツ)として認定しています。

LCA(ライフサイクルアセスメント)の実施

どんなに工場でのCO₂排出量を削減したとしても、作った製品を実際にお客さまが使用されるときに排出するCO₂が増えたのでは意味がありません。また、お客さまにとっても使用する製品が省エネ製品であればコスト、環境の両面でメリットが生まれます。そこで、製品・サービスのライフサイクル全体(ゆりかごから墓場まで)の環境負荷の定量化を行いました。ウシオでは、2006年度にLCAのガイドラインを作成し、LCAを実施対応してきました。