レーザーを用いた画像処理のタクトアップ【課題編】

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タクトアップを阻害する照明の出力不足を解消したい


業種:検査装置製造 T社
部署:開発部門

 

背景

検査対象の小型化や異素材組み合わせによるワークの複雑化などに対応するため、検査装置の改善が求められます。

課題

タクトアップを目指すもカメラスピードに画像処理が追いつかない。原因は照明に…

 

金属板やフィルム素材などの表面欠陥検査装置を開発していたT社は、新製品の開発を急いでいました。
「次期製品では、検査ラインのタクトを現行製品の3倍アップ を目指していました。」と開発チームの責任者N氏は振り返ります。というのも、メインクライアントから新しい製造装置は生産効率の高いものを導入する予定なので、インラインの検査装置も対応できるようにしてほしい、という要望が上がっていたのです。フィルムや薄膜などは、製品の小型化・薄型に伴い需要が拡大しており、生産性の向上が絶対条件でした。

しかし、開発は難航します。送りのスピードを上げることは問題なく対応できましたが、カメラスピードのアップに伴い、LED照明の明るさが足りず画像が不鮮明になるという問題が発生したのです。複数のランプで検証しましたが、コスト・メンテナンス性などトータルで判断しても、LED以外の選択肢が見つかりません。「検査精度が落ちてしまっては意味がありませんから、別の解決策を探らなければいけないのですが、照明の専門知識もないので、成すすべもなく…」(N氏)。

課題のポイント

ラインスピードに対応する画像処理をしたいが照明の明るさが足りず画像が不鮮明に

社内にライティングの専門家がいないので、何が最適かわからない