Interview

社員紹介

この技術が世に出たら

社会がちょっと変わるかもしれない

社員紹介 I.Aさん
SCROLL
RECRUITING

技術系

R&D本部
光計測技術開発部
システムグループ

I.Aさん

2010年入社
自然科学研究科 電気情報工学専攻

学生時代の専攻・研究内容

小さい頃、色が変わる光ファイバーの照明を見たり触ったりして、とても不思議に思った記憶があります。工学部の講義でもレーザーや発光素子といった光るものに興味を持ち、研究室では「表面プラズモン励起」という現象を用いた有機薄膜材料の物性評価を研究。評価結果の再現性を高めるため、常に実験結果を疑い、信頼できる測定データを取ることに神経を使いました。当時身につけた実験への姿勢や知識は、現在の業務にもすべて活かされています。

THEME
01

入社を
決めた理由

ウシオ電機の開発は
社員が若いのにしっかりしている!

大学院を卒業した後、別の電気機器メーカーで液晶素子開発に3年ほど携わり、その後ウシオ電機に転職しました。時代の流れもあったのか、前職の会社では長期的な開発よりも短期的な開発が重視される波があり、やりがいが薄れているように感じたのが転職のきっかけです。中途入社という立場から見て印象的だったのは、ウシオ電機は研究開発のメンバーが比較的若いこと。若手社員でも、テーマを持って主体的に研究開発に取り組んでいました。入社当時、自分よりも年下の社員を見て「しっかりしているなあ」と感心したのを覚えています。

THEME
02

現在の
仕事内容

画期的でおもしろい技術を
いかにビジネスにつなげられるか

入社後は紫外線偏光板の開発やプロジェクター用グリーンレーザーの改良に携わり、2回の産休を挟んで、今は高速近赤外分光測定装置の開発を担当しています。
可視域よりも波長がやや長い近赤外線は、食物や人体などの有機物の透過率が高く、内部に含まれる物質の成分量を測れることが大きな特徴。身近なところでは、果物の糖度測定などに利用されています。私が取り組んでいるのは、近赤外のパルスレーザーを用いて、より高速・高精度に測定できる新装置をつくること。開発段階なので何を測定する装置なのかはお答えできませんが、今は原理実証が完了し、試作機を構築している段階です。
この開発は、技術的アイデアが先にあり、それを製品事業化するにはどうすればいいのかという順序で検討が進められました。原理自体はすごくおもしろいけれど、何をp定すれば社会に役立つか、収益につながるか。簡単に閃めくものではなく、もやもやとした時期が続きましたね。

THEME
03

やりがいと
今後の目標

今までなかったものを生み出し
世界中に市場を広げていきたい

目的が決まり試作段階に進んだ今も、実用化へのさまざまなハードルにもどかしさを感じる日々。でも、この技術が製品となって世に出たら、社会がちょっと変わるかもしれない……そう思うとやりがいが非常に大きいです。
私は昔から、どんな作業にも楽しみを見つけ、くよくよせずに取り組めるポジティブ思考。だからこの仕事が性に合っているのだと思いますが、かといって私のような人だけが開発に向いているわけではありません。むしろ、多様な人がいるほうが、考えが深まりおもしろい開発ができる。いろいろな人と対話を重ねながら、pれからも新たな技術の可能性を考えていきたいです。

光のおもしろさ

光の付加価値を見出せば、
世の中の課題を解決できる

光は何もしなければそこにあるだけの存在ですが、光の特性を私たち人間が操り制御することで付加価値が生まれ、さまざまなアプリケーションを作り出すことができる。光で解決できることが、世の中にはまだまだあると思います。

ある1週間の
スケジュール

オフの過ごし方

MON
タスクの整理と
スケジュールの
確認
先週の実験結果等をまとめ、共有データベースにアップします。部品の外注先とのメールやりとりも多く、すぐの返信が難しい案件は月曜日に熟考してまとめて返信します。
TUE
試作機の
進捗報告会議
試作機開発における自分の担当の実験結果(月曜日にデータ整理したこと)について、1週間の進捗と今週やることを共有します。
WED
実験と
データ整理
まだ子どもが幼いので、定時に終わらせて帰れるようその日のゴールを決めて取り組みます。実験していると、つい時間を忘れてしまうこともあるので……。
THU
光源開発チームの
進捗報告会議
分光測定装置の光源開発チームのリーダーを務めているので、各メンバーの進捗を確認し、実験結果や進め方について議論します。
FRI
実験とデータ整理
水曜と同様、時間通りに終わるよう実験に取り組みます。
実験の組み立てやデータ整理は、知りたいことは何なのかという目的を意識するようにしています。

小学1年生の息子が少年野球を始めたので、休日はグラウンドで応援していることが多いです。息子は野球が大好きで、練習がないときも公園で一緒にキャッチボールをします。一人の時間はなかなか取れませんが、子どもが寝た後はピアノを弾いたりぼーっとしたり。ピアノは大人になってから再開したのですが、弾いているとリラックスできます。