ウシオのUV硬化

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紫外線(UV)を照射すると、瞬時に硬化・乾燥・接着する感光剤「紫外線(UV)硬化樹脂」。これを塗布した物質に、短い波長で化学反応を引き起こすエネルギーである紫外線を照射することで、硬化(キュアリング)、乾燥、接着を行うことができます。この技術が「紫外線硬化・乾燥・接着技術」で、「光硬化」「UVキュアリング」「UVキュア」などとも呼ばれています。 この紫外線硬化(UVキュアリング)技術は、35年ほど前、シールやラベルなどの印刷分野から実用化がはじまりました。塗装・塗料、表面コーティング、半導体や電子部品・光学部品などの精密部品の接着、液晶パネルの張り合わせなどに用いられる他、ナノテク、バイオ、燃料電池や太陽電池など、その用途はさまざまな分野の製造現場に拡がっています。
なぜ、UVで固まるのか?
物質は、酸素や水素、炭素、窒素といった原子がつながった「分子」でできています。紫外線には、このつながりを切り離す力があります。切り離された原子は、新しい相手(原子)を見つけてつなぎ直します。そうすると余った原子がまた別の原子とつながって、またさらに余った原子が…というように、ドミノ倒しのように原子の組み直しが進みます(この現象を光重合反応といいます)。その結果、プラスチックやゴムの分子構造が変化し、色や硬さなどの性質も変わってしまうのです。 この反応を積極的に活用したのが、紫外線と、紫外線を照射すると固まる樹脂(光硬化樹脂)を組み合わせて行う「光硬化」「UVキュアリング(UVキュア)」です。樹脂は、最初は液状または糊状ですが、紫外線を当てると光重合反応で瞬時に固体になるので、インキを乾燥させたり、部品同士を接着することができるのです。