光干渉計測器を小型化したい【課題編】

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光干渉計測器を小型化したい…
ガスレーザーの1/10サイズで、出力の安定した光源とは?


業種:計測器メーカーS社
部署:研究開発部門

背景

 

HeNeレーザーを搭載した光干渉計測器を製造しているS社は、これまでに何度も小型化に取り組んできた。 しかし、S社の計測器を採用している大学の研究室から計測器のさらなる小型化を求められた。

課題

 

やりつくしてきた小型化…これ以上は光源を置き換えるしかない

 

光干渉計測器のさらなる小型化を目指すことになったS社。現行の装置ではガスレーザーが装置内のスペースを大きく占めており、 それ以外の部分の省スペース化はこれまでに手を尽くしてきました。何度も小型化に取り組んできた研究開発部のN氏は「光源を置き換えるしかないと思いました。 でも、その候補もまったく心当たりもなく見つけられないという状況だったんです。」と、当時を振り返ります。 
光源自身の小型化。それは以前も検討したことがありました。 そのときに候補に挙がったのは半導体レーザー(LD)でしたが、出力や波長のバラつきが実用に耐えないと判断せざるを得なかったのです。 新たに適切な光源を見つけないことには、開発を進めることができません。N氏は当てもなく情報収集を続けるほかありませんでした。

課題のポイント

光干渉計測器を小型化したいが、光源がボトルネックになっている

ガスレーザーは出力が安定しているが容量が大きく、半導体レーザー(LD)は容量は小さいが出力や波長にバラつきがある