X線は難しい。でもウシオの技術でなら、できるかも知れない。

「光」と同じ電磁波の一種であるX線。物質を通り抜ける力(透過力)が非常に高いため、レントゲン撮影や物質構造解析、特殊顕微鏡など、医療・学術領域を中心に利用されています。
 一方、その透過力の高さゆえに光学的なミラーやレンズをつくるのが非常に困難なため、一部の基礎研究用途を除き、産業用途での利用・普及が進んでいないのが現状です。しかし、微弱なX線を集光できる光学部品が開発できれば、これまでの技術では実現困難だった検査や観測が可能になり、「見ることができなかったものが、見えるようになる」だけではなく、検査・測定プロセスの高速化、機器の小型化も可能になります。

そのため、現在さまざまな研究機関や企業がX線を集光する「X線集光鏡」の開発に挑んでいますが、コストが高い、重量は重い、製作時間もかかる、という課題を抱えています。 そこで私たちは、プロセスそのものの変更を提案しました。ウシオが長年培ってきた光技術と設備を駆使することで課題を払拭し、産業応用可能なX線集光鏡の実現を提案したのです。

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