位相板

phase plate いそうばん

解説

位相板とは、に位相差を与えるために、光学系内に入れる透明板のこと。
異方性または等方性のものがあり、位相差顕微鏡やDVDピックアップなどに用いられる。

※異方性のものは、結晶板からなり、直交する偏光成分を通過させたとき、この二成分の間に所定の位相差(光路差)を与える。四分の一位相板、二分の一位相板などがある。四分の一位相板は、位相差π/2(90°)を与えるもので、直線偏光を円偏光に、円偏光を直線偏光に変換する。二分の一位相板は、位相差π(180°)を与えるもので、直線偏光の偏光方向を変える。
等方性のものは、たとえば平行平面ガラス板などの一部分に等方性の透明薄膜をつけたもので、透明薄膜のついた部分とつかない部分を通過する光の間に位相差を生ずる。