回折

diffraction かいせつ

解説

回折とは、媒質中を波が伝わるとき、波が障害物の背後などに回り込んで伝わっていく現象のこと。障害物に対して、波長が大きいほど障害物の背後に回り込む回折角は大きい。

※回折を応用したものに回折格子(グレーティング、grating)がある。回折格子とは、金属板に数百~数千本/mmの溝を平行に設け、そこを通過または反射したが回折し、干渉し合うことを利用している。プリズムと同じように、色々な波長の混ざった光から、特定波長の光を取り出す光学素子のこと。
※回折格子を回転させて、入射角と反射角を選択することで、特定波長の光を取り出すことができ、様々な分析機器やレーザなどに利用されている。