時分割立体方式(立体映像の)

active stereoscopic viewing じぶんかつりったいほうしき(りったいえいぞうの)

解説

時分割立体方式とは、立体映像(3D)の表示方法の1つで、1台の特殊な3D専用のPCモニタ、テレビ、プロジェクタを使い、液晶シャッタメガネで立体視を実現する方式のこと。
立体映像を参照。

※時分割立体方式は、まず、コンピュータ、映像サーバ、BluRay等で、映像ソース側から左右の視差を変えた「左目用」と「右目用」の映像を1秒間に48~120回の速度で、交互に3Dプロジェクタに送出し、3Dプロジェクタ側は、場合によって、映像を増幅し、左右の映像をスクリーンに投影する。次に、プロジェクタから同期信号を受けた赤外線発光装置(エミッタ)が特定の空間に赤外線を出し、この赤外線信号受信器を内蔵した3Dメガネ(液晶シャッタメガネ)が、左右の映像が投影されるタイミングに同期を合わせて、メガネの左右の液晶を「ON/OFF(開閉)」にする。これにより、右目には右目だけの映像が、左目には左目だけの映像が見える仕組みとなる。
時分割立体方式が使われているのは、特にバーチャルリアリティ用の装置で、大学や研究機関をはじめ、製造業の設計・デザインレビュー用に普及が進んでいる。また、液晶メガネのコストダウン化により、映画館や一般のテレビでも時分割立体方式が採用されている。