相関色温度

correlated color temperature そうかんいろおんど

解説

相関色温度とは、光源色と最も近い色に見える黒体放射の色(温度)で表したもの。
色温度、相関色温度は、ともに光源の光色(青っぽい、赤っぽいなど)を表す尺度であるが、厳密には、それぞれの用語の意味するところは異なる。光源の色度が黒体放射軌跡上にある色度と一致した場合に、その色度を有する黒体の温度で光源の色度を表すとき、これを色温度という。しかし、実用的な光源(蛍光ランプなど)の色度は、黒体放射軌跡に隣接して分布するものの、完全には一致しない。そこで、光源と最も近い色に見える黒体放射の色(温度)で表示することが、実用的に行われる。これを相関色温度という。
色温度を参照。

※色度図上の距離が、知覚的な差と相関がとれるように工夫されたUCS色度図(CIE1960 UCS色度図)上に描かれた黒体放射軌跡に対して、光源の色度点から垂線を下ろし、黒体放射軌跡と交わる点の色温度から、相関色温度を求めることができる。
相関色温度は、光源と最も近い色に見える黒体放射の色(温度)で表示する方法であるため、一般照明用ランプのように、黒体放射軌跡近傍の白色に近い光源色を表すのに便利である。
黒体放射軌跡からの偏りがある場合には、UCS色度図上での距離で示し、併記することがある。

また、2つのランプを比較する時、以下に注意すべきである。
①相関色温度が同じランプでも、光の色が違って見えることがある(色度が違うランプの時:相関色温度が同じでも、黒体軌跡との離れ具合が違うと、光の色が違う)
②色度や相関色温度が同じランプでも、演色性が違うことがある(分光分布が違うランプの時)