スペクトル線
spectral line
すぺくとるせん
解説
スペクトル線とは、スペクトル上に現れる暗線や輝線のこと。
一般にスペクトルは、縦軸に強度を、横軸に波長や周波数をとって表すが、原子や分子は光を放射したり吸収したりするため、波長によって強度に差が起き、スペクトルの中に山や谷ができる。これをスペクトル線と言う。
光が強くなっているスペクトル線を輝線、吸収されて弱くなっているスペクトル線を吸収線または暗線と言う。
※スペクトル線は通常、原子によるものが多い。スペクトル線の波長または周波数から、それを放射している元素を知ることができ、強度により、その原子の密度測定や光源の温度測定などができる。
※スペクトル線は、線スペクトルと異なる。
→線スペクトルを参照。