デジタルサイネージ
解説
デジタルサイネージとは、映像や文字などの情報をリアルタイムで提供する電子表示システムの総称のこと。日本語では「電子看板」や「電子掲示板」と訳されている。
デジタルネットワークや無線LANの普及、表示ディスプレイ技術の進展などによって、デジタルサイネージには、これまでの大型画面広告の枠を超えた広がりと深みがあるとされ、テレビ、パソコン、ケータイに次ぐ「第4波のデジタルメディア」1)として普及している。
駅や空港、高速道路、店舗やショッピングモール、ホテルや病院、学校や官公庁など、多彩な場所に設置され、交通案内、コンシェルジェのような案内、株価案内、商品案内、告知、緊急連絡など、設置場所に応じた情報をリアルタイムで提供している。
1)中村伊知哉氏が「テレビ」を第1波、「パソコン」を第2波、「ケータイ」を第3波とし、「デジタルサイネージ」を第4波のデジタルメディアと位置づけた。
ユニークな形状のデジタルサイネージ(ロンドン証券取引所)
Christie Digital Systems Inc.(CDS)のモジュラー型リアプロジェクション表示ディスプレイ「MicroTiles」を508台使用。エントランスホールのアトリウム壁面に沿ってリボン状に設置され、来場者の目を引いている。
「MicroTiles」(スクリーンサイズ:306×408mm)はタイルのようにタテヨコに拡張可能なことから、小スペースでも変形スペースでも容易に設置ができる。
双方向型のデジタルサイネージ(米国プロフットボールチーム「マイアミドルフィンズ」のサンライフスタジアム)
「MicroTiles」を48台使用。観客が表示ディスプレイのメニューに手をかざすだけで、好みのプレイヤーや過去の試合結果、ゲームの見どころなど、映像情報を自由に選ぶことができるインタラクティブな仕掛けになっている。