蛍光励起装置の検査スピードを上げる【課題編】

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蛍光励起装置の検査スピードを上げたい
数百倍の検体の同時処理を実現した1インチ角の光源とは


業種:バイオ検査機器メーカーM社
部署:開発部門

背景

 

M社では蛍光励起用光源にDPSSレーザーを使用した検査装置を製造していた。取引先の、 複数のバイオ関連の研究室から「もっとスピーディかつ大量に検査できる装置を用意して ほしい。」という要望がたびたび入っている。

課題

 

DPSSレーザーが蛍光励起装置の性能向上のボトルネック

 

M社では装置の処理能力向上は常に課題になっているものの、 現行品のマイナーチェンジの域を出ない製品のリリースが続いていました。 性能を向上するにはサイズ・価格とも大幅に上げるしかなく、とても現実的ではないため、 開発中の新製品も同様の製品になる予定でした。

ところが、営業がついに長年取引のある得意先から不満をぶつけられ、事態は急変しました。 「検査を効率化したいと言い続けてきたが、一向に対応してもらえない。 検査をスピードアップできる他社製品が見つかればリプレイスも検討する。」と言われて、 大事な顧客を失ってしまうと危機感を抱き、次の新製品で性能の大幅向上の本格的に目指すことになったのです。新製品の開発を担当していたY氏は、以前から光源がボトルネックだと考えていました。 「DPSSレーザーはサイズが大きく高価なため、複数取り付けて光源を増やすということができません。 検査スピードを上げるには、新しい光源が不可欠でした。」(Y氏) 光源を探しましたが、置き換えに適したものは見つかりません。 期待できる情報すら得られず、Y氏は頭を抱えました。

課題のポイント

蛍光励起装置の検査スピードを上げたい

DPSSレーザーはサイズが大きく高価なため複数取り付けられない