プロジェクションマッピング

projection mapping ぷろじぇくしょんまっぴんぐ

解説

プロジェクションマッピングとは、大型のデジタルプロジェクタを複数台使用して、音響とシンクロした映像を建築物の壁面等に投影する映像演出システムのこと。

デジタルプロジェクタには、異形状、異材質、凹凸などが混在する建築物の壁面をあたかも平面状のスクリーンのように映し出す3D対応型の特殊映像機能(自動矯正、自動色調調整等)が搭載されている。光源には高輝度キセノンランプが内蔵され、数万ルーメン級の鮮明映像を実現している。

※プロジェクションマッピングの技法は1990年代から存在し、研究者の実験やアーティストの表現手法として利用されていた。当時はスライド映写装置とフィルムを用い、建築物や外部構造物に静止画像を投影していたが、光源の明るさ不足によって画像は暗く、研究者やアーティストのイマジネーションには程遠いものであった。
しかし、2007年にさまざまな形状、解像度、輝度のレベルを装備したデジタルプロジェクタが開発され、次いで、あらゆる構造物に光とピクセルをかぶせることが可能な機能も開発された。これにより、今日では、デジタルプロジェクタをさまざまな創造的ツールと組み合わせて、驚異的な映像表現が可能となり、イベントや広告、町おこし、商品や映画のキャンペーンなどで活用されている。


Christie Digital Systems Inc.が開発、商品化したプロジェクションマッピングは、アミューズメントパークや大規模イベント、巨大なビル、歴史的建造物など、世界各所で採用され、幻想的でエキサイティングな映像パフォーマンスが多くの市民や観光客を魅了している。日本での代表的な事例としては、東京スカイツリーや東京駅の大規模イベントがある。