ランプ電圧(管電圧)

lamp voltage、tube voltage らんぷでんあつ

解説

ランプ電圧(管電圧)とは、放電ランプの安定動作に到達した状態1)における電極間の電圧のこと。実用的には、放電ランプの端子や口金の電圧が使われる。

1)発光管内に水銀などの金属が封入された水銀ランプやHIDランプでは、ランプが始動すると、封入された金属が蒸発し、その蒸気圧は上昇する。これに伴い、ランプの電圧が徐々に上昇し、やがて安定動作に到達する。希ガスが封入されたキセノンランプなどでは、始動とほぼ同時に安定動作に到達する。

※ランプ電圧は、言葉通り、ランプの電圧として、例えば始動初期のランプ電圧のように、安定状態以外のランプの電圧を指す場合もある。

※電子回路関係で使われる紛らわしい用語として、ランプ電圧(ramp voltage)がある。rampとは"傾斜路"のことであり、ramp voltageは、時間の経過に伴い、直線状に増加または減少する電圧波形を表す。