ルミネセンス(ルミネッセンス)
luminescence
るみねせんす(るみねっせんす)
解説
ルミネセンス(ルミネッセンス)とは、原子、分子、イオンまたは電子が外部からのエネルギーを吸収して励起、イオン化または加速された後、そのエネルギーの一部または全部を電磁放射として放出する過程または放出された放射のこと。
ルミネセンスの種類には、放電発光1)、ホトルミネセンス
2)、カソードルミネセンス3)、エレクトロルミネセンス(電界発光)4)、化学ルミネセンス5)がある。
1) 放電発光は、放電中で励起原子や分子が作られ、その遷移に伴い発光する現象であり、各種放電ランプがこれに当たる。
2) ホトルミネセンスは、ある種類の物質に光を照射した際に、照射光とは別の光を放出することであり、その物質中の電子が照射光で励起され、そのエネルギーを放出する際に光りを放出する現象である。蛍光ランプなどの蛍光体がこれに当たる。
3) カソードルミネセンスは、励起に電子線を用いた場合の発光で、CRTの蛍光体がこれに当たる。
4) エレクトロルミネセンス(電界発光)は、物質に直接電極を付けて電界を印加して発光させる現象であり、真性ELや発光ダイオードなどがこれに当たる。
5) 化学ルミネセンスは、化学反応により励起状態を形成し発光させるものであり、身近なものではホタルの光やケミカルライトなどがある。